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コラム 記者ワープロ

佐々木さんが入賞 全国公募展 南部鉄器「丸棗形麻の葉模様」

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受賞作と同型の南部鉄瓶「丸棗形麻の葉模様」を手に入賞を喜ぶ佐々木さん

受賞作と同型の南部鉄瓶「丸棗形麻の葉模様」を手に入賞を喜ぶ佐々木さん

繊細な幾何学デザイン評価
 2016年度全国伝統的工芸品公募展(伝統的工芸品産業振興協会主催)で、奥州市胆沢区若柳の佐々木奈美さん(32)が出品した南部鉄器「丸棗形(まるなつめがた)麻の葉模様」が入賞を果たした。鉄瓶回りに麻の葉の模様が美しく施された逸品で、同市の鋳物産業のレベルの高さを示した。

 公募展は伝統工芸品の持つ「本物の良さ」を再発見してもらうことを目的に毎年開催。今年度は伝統工芸品産業の未来を担う若手の新しいアイデアや表現を取り入れた作品など147点が出品され、46点が入選。このうち佐々木さんが受賞した「全国中小企業団体中央会長賞」を含む11点が入賞した。

 佐々木さんの作品は、麻の葉で表現された幾何学模様が繊細で、使い込むほどに味わい深さが増す鉄瓶として高く評価された。

 南部鉄器の魅力に触れて13年から3年間、水沢鋳物工業協同組合の後継者育成事業に参加して修業を積んだ佐々木さん。15年10月からは同市水沢区羽田町の及喜鋳造所(及川喜徳代表)に勤務し、鉄瓶作りに精を出している。

 佐々木さんは「鉄瓶の回り全体に模様を入れるのが難しく、篆刻(てんこく)を応用して麻の葉の判を作るなど緻密な計算の上で細かく模様を付けた。麻の葉模様は昔から使い込まれていて飽きがこないし、模様自体も繊細で魅力的」と語り、「思いもしなかった入賞なのでうれしい。さらにキャリアを積んでより質の高い鉄瓶を、心を込めて作っていきたい」と抱負を述べた。

 受賞作など入選46点は、東京都港区赤坂の「伝統工芸青山スクエア」で11日まで展示されている。