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コラム 記者ワープロ

初競り過去最高値 素牛不足背景に続伸 県南家畜市場

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胆江・気仙地区から子牛262頭が上場して行われた県南家畜市場の和牛子牛の初競り

胆江・気仙地区から子牛262頭が上場して行われた県南家畜市場の和牛子牛の初競り

 奥州市江刺区田原の全農いわて県南家畜市場で11日、2017年県産和牛子牛(黒毛和種)の初競りが行われた。胆江・気仙地方の雌、去勢を合わせた平均価格は前年を13万1183円上回る85万6898円で、初競りとしては過去最高値となった。市場関係者は全国的な素牛不足を受け、今年も高値で推移すると予測しており、肥育農家にとっては厳しい状況が続くとみられる。

 競りに先立って行われた初市式には生産者や購買者のほか、千葉茂樹副知事、小沢昌記奥州市長、髙橋由一金ケ崎町長、岩手江刺農協の小澤隆一組合長ら関係者300人余りが出席。

 主催者を代表して全農県本部の後藤和彦畜産酪農部長が「全国的な素牛不足で子牛市場価格が高騰し、一方で枝肉価格は高値で取引されているが、肥育農家にとって厳しい状況が続いている。高品質の和牛を生産し、県畜産振興につなげたい」とあいさつ。

 千葉副知事は「酉(とり)年は商売繁盛の年とされ、一層の畜産振興に努めたい。9月には宮城県で全国和牛能力共進会が開催されるので総合優勝を狙いたい」と祝辞を述べた。鏡開きに続いて牛乳で乾杯、餅まきを行い、今年1年の活況と生産者、購買者双方の繁栄に願いを込めた。

 同日は県内外の購買者によって胆江・気仙地区から上場された子牛262頭が競り落とされた。最高価格は雌95万3640円、去勢133万3800円だった。

 去勢1頭を出荷した奥州市江刺区の70代男性は、100万円超(税込み価格)の高値取引に「まずまずの値段ではないか。上場頭数が少ない分、今後も高値は避けられそうにない。繁殖、肥育とも生産者が減っている状況なので、抜本的な対策を打たないと生産者は疲弊してしまう」と話していた。

 全農県本部によると、繁殖農家の高齢化と後継者不足などから全国的に子牛が減少し、最近は高値で推移している。繁殖農家には歓迎すべき状況だが、肥育農家には飼育に係る経費が増大するため影響は大きい。後藤部長は「素牛不足がすぐに改善されるとは考えにくく、高値取引が続くと思われる。増頭対策が急務になっている」と説明する。

 12日は磐井地区(いわて平泉農協)の子牛261頭が上場される予定。