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コラム 記者ワープロ

エコ燃料製造など評価 奥州・みつくら農事組合法人

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水稲・大豆の低コスト生産による安定経営などで東北農政局長賞を受けたみつくら農事組合法人。賞状ともみ殻燃料を手に受賞を喜ぶ小野寺副組合長(右)と小野寺事務局長

農政局長賞に輝く

 水稲の低コスト生産などを実践し安定的な農業経営を展開しているとして、奥州市水沢区のみつくら農事組合法人(小野寺章組合長、組合員108人)は、2016年度東北農政局土地改良事業地区営農推進功労者表彰で東北農政局長賞を受賞した。地区内農地を集約し、水稲や大豆の主要作物の効率化作業を進めるほか、機械導入によるもみ殻固形燃料の製造に取り組むなど創意工夫に優れた生産、販売事業が評価された。

 同組合は、同区佐倉河・満倉地区の農家で組織。02年に設立した満倉営農組合が農業機械・施設の導入、コメの有利販売につなげるため07年に法人化。地区面積は106・4ヘクタール、経営農地は82・4ヘクタール。

 02年から県営経営体育成基盤整備事業が行われ、11年に完工。13年に換地登記を済ませ、14、15両年に補完工事を実施して基盤事業の全てを完了した。組合員が満足する営農を目指して生産に取り組み、集約化された農地を生かして水稲と大豆のブロックローテーションによる作業の効率化を進めながら生産基盤の確立を図っている。

 特に水稲は疎植栽培や低コスト栽培技術の導入により、農林水産省が勧める米生産費60キロ当たり9600円以下を、同組合は9000円を実践している。

 13年に自前のライスセンターを整備してコメの有利販売につなげるほか、40ヘクタール分のもみ殻を処理するため15年には固形燃料製造機を県内で初導入し、エコ燃料「ミツクライト」を製造して市内の産直施設や市内外の量販店5店舗で販売している。燃料製造は冬期間の組合員の労働力と収入の確保に役立てている。

 燃料は台風10号で被災した岩泉町に2トン分(約2500本)を無償提供して復興にも協力している。

 受賞について小野寺一男副組合長(75)は「基盤整備開始以降からさまざまな事業に取り組んだことが評価された。後継者不足は当法人でも課題で、若い人を引き付ける魅力ある農業を目指し、経営維持のために努力していきたい」と喜ぶ。小野寺均事務局長(67)は「もみ殻燃料の販路拡大や冬期雇用の確保など条件整備をしながら邁進(まいしん)したい」と語っていた。