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コラム 記者ワープロ

整備・活用方策探る 金ケ崎 鳥海柵跡シンポ

(2/12)

鳥海柵跡の全体像や整備・活用について語り合ったパネルディスカッション

発掘調査基に議論

 金ケ崎町と町教委による2016年度国指定史跡鳥海柵(とのみのさく)跡シンポジウムは11日、金ケ崎町西根の町中央生涯教育センターで開かれた。国史跡鳥海柵跡整備委員会委員長の本堂寿一氏、東北学院大教授の佐川正敏氏ら8人によるパネルディスカッションなどで鳥海柵跡(同町西根)の全体像と今後の整備・活用に関する方策や意見を語り合った。

 佐川氏の基調講演のほか、同センターが16年度実施の第20次発掘調査の内容、鳥海柵跡の整備基本方針について報告。20次調査では「SDⅡ堀跡」から約3メートル南方でやぐら状建物跡と想定される柱穴4基が、05~07年度の13~15次調査で確認された四方にひさしを持つ「四面廂(ひさし)」付き、四面廂なしの建物跡と想定される場所からはそれぞれ3基、2基の柱穴が新たに見つかったことなどが示された。

 パネルディスカッションでは、調査結果を踏まえた鳥海柵の構造や施設の意味合いなどについて佐川、本堂両氏ら5人が自身の見解を交えて言及した。

 佐川氏は、やぐら状の建物跡に関して「ますます合戦との兼ね合いを想起させるような遺跡が出てきたが、この場所は奈良時代などいろいろな時代の建物が建てられていた跡がある」とし、安倍氏以前の建物との重複がないか検討する必要性を指摘。

 四面廂付き建物などの場所の部分についても「どういう性格のものか、4月以降の発掘調査の中で柱を全てチェックし、記録、検討することが重要ではないか」と新年度調査の持つ意味合いの大切さを強調した。

 また、西久雄氏(本宮観音堂保存会長)ら3人は鳥海柵跡の整備活用の視点から発言。西氏は整備において子供たちにも分かるような説明手法の導入、安倍氏ゆかりの史跡関連団体の連携などを提案した。