ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2017年3月
« 2月  
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
コラム 記者ワープロ

3校統合 伝統引き継ぎ胆沢中へ

(3/19)

 奥州市胆沢区の小山、南都田、若柳の3中学校は2017年度に統合し、「胆沢中学校」として新たな歴史のスタートを切る。1947年にそろって開校した3校が歩んだ70年。三者三様な教育活動、伝統を引き継ぎながら進めた歩みは、さらに大きな一歩となって希望あふれる未来の胆沢をつくっていく。

フロンティア精神、脈々 小山
 小山小学校と校舎を併用し創立した小山中。学区は新興住宅地と兼業農家、開拓農家が暮らす3地域に大別され、校舎は迷路のような地理の中央に位置する。初代校長が残した「フロンティア精神」は脈々と受け継がれ、時代の先を見据えた教育活動がなされてきた。

 「誠実・修学・健康・創造」を教育目標に掲げ、国際社会に生きる日本人としての基盤づくり、豊かな心を持った生徒の育成を進めた。1976年に鉄筋3階建ての校舎が完成。その後、体育館やプールが整備され、充実した学習環境が生徒たちの向上心を高めていった。

 96年には他に先駆けて制服にブレザーを採用。新たなことに挑戦する気風は、途絶えることなく受け継がれてきたフロンティアの心、教育に対する高い意識に象徴される。

生徒会長コメント 
 みんなの力一つに結集
 小山中としての最終年度は運動会や文化祭である「恵翠祭」、3年生を送る感謝の会など、全てに力を込めて取り組んだ。胆沢中では初代生徒会長を務めることが決まっているので、生徒みんなの力を合わせて学校を一つにまとめ上げたい。


協力し人を育てる地域性 南都田
 南都田中の周辺は、幼稚園や小学校、子育て支援施設が隣接しており、一連の教育が実践できることから「南都田学園」の通称で親しまれる。教育に関心の高い住民たちが、互いに協力して人を育てる地域性が育まれてきた。

 1993年から20年以上続く伝統テーマ「自律心の高揚」は、わがままを抑制し、自らが立てた規範にのっとって生活しようという精神。教育目標の「自ら考え、真心を持って実践する人間」に通ずる部分も大きい。

 ソフトテニス部は平成となって以降、県大会や東北大会での活躍、2001年には全国大会で5位に入るなどの好成績を残し、強豪として知られる。スポーツでの子供たちの躍進も、地域を挙げた教育支援による南都田の栄光の歴史と言える。

生徒会長コメント
 自律の心胸に頑張る
 自律の心が常に胸にあるのが南都田中の生徒である証。この精神を忘れず、新たな場所で生かしたい。他校の生徒たちとは部活動などでは交流はあったが、生活面は見えないことが多い。不安もあるが、胆沢の新たな歴史づくりを頑張りたい。


息づく若中レジェンド 若柳
 広大な面積を有する学区のため、供養塚、土橋、愛宕、石渕、前川の5カ所での分散授業で開校した若柳中。1949年に土橋に本校舎を建築し、分校の開閉などを経て69年に現在の土橋に学習拠点を集約した。

 人情豊かな風土は、郷土芸能の取り組みを盛んにした。長く伝承される「於呂閇志(おろへし)太鼓」は同校を印象付け、地域の各種行事に参加しては、息の合ったパフォーマンスで人気を集めてきた。

 統合目前の最終年度は「若中レジェンド・プロジェクト~有終の美に向けて~」を合言葉に、あいさつや合唱、健康づくりなど、日常のあらゆることに誠実に向き合った。この行動一つ一つが若柳中の足跡として、新たな中学校でも生かされる。

生徒会長コメント
 培った団結新学校でも
 若柳中の生徒は明るく、学年関係なく仲が良い。もちろん上下関係はあるが、何事にもチームワークを大切に団結しながら取り組んできた。3校が一つとなって歩み始める新中学校が良い方向に進むように、サポートができればいいと思う。


 学制改革によって当時の小山村と南都田村、若柳村に創設された3校。現在の校舎は1975年前後に建てられ、多くの卒業生が巣立っていった。彼らを育て見送ってきた学びやは、今後姿を変えながらも地域活動の拠点として、胆沢の新たな歴史をつくる子供たちの成長を見守っていく。

 各校の閉校式は、小山中が20日午前10時、南都田中は19日午後1時30分(閉校記念碑除幕式は午後1時)、若柳中は同日午前10時30分からそれぞれ行われる。