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コラム 記者ワープロ

新たな歴史へ 3中学校統合 感謝ささげ閉校式 奥州・胆沢

(3/20)

 4月の奥州市胆沢区内中学校統合に伴い、2016年度末で閉校する3校のうち南都田、若柳の2校で19日、閉校式が行われた。生徒や教職員、地域住民、市、市教委の関係者らが出席。積み上げてきた歴史と伝統を振り返り、多くの卒業生を送り出した古き学びやに思いを寄せた。

1若柳中の閉校式で、70年の歴史の重みをかみしめながら校歌を歌う生徒

若柳

 同区若柳字土橋の若柳中(菊池俊二校長、生徒85人)の閉校式は、全校生徒や歴代の教職員、地域住民らが出席して体育館で行われた。

 吉田政教育委員長の告辞、小沢市長のあいさつに続き、菊池校長はあいさつで「閉校する今年度は生徒が年間スローガンに『伝統~我(われ)らが誇る最後の若中』を掲げ、先輩が築き上げてきた伝統を守り、受け継ぐために努力し頑張る姿が見られた。若柳中で学び、仲間たちと成長してきたことに自信と誇りを持ち、若柳の地を大切に思う心を抱きながら、4月からの新しい環境でも力を発揮してくれると信じている」と生徒に呼び掛けた。

 生徒代表の高橋美翔さん(3年)が「4月から若柳中の校舎に通うことができない寂しさはありますが、温かく迎えてくれた校舎との思い出は忘れません。70年間の歴史と伝統に感謝しながら若柳中の思い出と絆が永遠に続くことを願っています」と別れの言葉を述べ、全校生徒の合唱、応援団が校舎にエールを送った。

 菊池校長が小沢市長に校旗を返納し、校歌を斉唱した。式終了後は会場を移して思い出を語る会も開かれた。

 同校は1947年、若柳村立中学校として創設。49年に校舎を新築し、数カ所に点在した分校の開閉などを経て74年に現校舎となった。2016年度の3年生を含め9427人の卒業生が巣立った。

校舎への感謝の思いを込め「旅立ちの時」を歌う南都田中の生徒

南都田

 同区南都田字塚田の南都田中(及川賢一校長、生徒142人)の閉校式は体育館で行われ、全校生徒をはじめ、校史を知る地域住民らが出席。吉田教育委員長が告辞、小沢昌記市長があいさつを述べた。

 及川校長は「自分を飾らず、目標に向かって真摯(しんし)に強い精神で立ち向かい、一人ひとりが咲かせた自律の花を誇りに歩んできた。素晴らしい環境と可能性にあふれた生徒に恵まれた南都田中は、70年の歴史を閉じることになる。輝かしい足跡が皆さまの心に残り、いつまでも思い出され、語り継がれていくことを祈念する」と期待した。

 前生徒会長の高橋翔大君(3年)が「70年間、脈々と受け継がれてきた南都田魂の精神。それは私たち一人ひとりのエネルギーとなり、前進する活力となった。この校舎で過ごした思い出は、色あせることなく心に刻まれることでしょう」と語り、全校生徒が感謝の気持ちを込めて「旅立ちの時」を歌った。

 及川校長が小沢市長に校旗を返納し、出席者全員で「燦(さん)たり中学 中学 南都田」とする歌詞の校歌を斉唱。式を前に閉校を記念して校舎前に建立した記念碑の除幕も行われた。

 同校は1947年、南都田村立南都田中として創立。75年に現在の校舎を建設し、校地が拡大された。周辺に教育施設が隣接しているため、この地域は「南都田学園」と呼ばれ親しまれた。これまでの卒業生は5682人を数える。