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コラム 記者ワープロ

4車線化が決定 国道4号金ケ崎地区 懸案の渋滞解消へ

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2017年度の国交省道路関係予算配分で新規事業化が決まった一般国道4号金ケ崎地区。4車線化に向け、調査設計に着手する=金ケ崎町西根(画像の一部を加工しています)

岩手河川国道事務所 今年度は調査設計

 国土交通省の2017年度道路関係予算配分概要が発表され、金ケ崎町の一般国道4号金ケ崎地区(延長約5・2キロ)が新規事業化箇所として決定した。2車線の同区間は朝夕を中心に渋滞が深刻化しており、道路拡幅により4車線化し、円滑な物流の確保で企業活動拡大や東日本大震災からの復興、冬場の道路状況改善などを図る。17年度事業費は5000万円で、調査設計に着手する予定。

 同省岩手河川国道事務所などによると、事業区間は同町西根土橋上-同町六原東町間。このうち、同町三ケ尻の三ケ尻交差点付近の約500メートルは、15年度に車線増設の道路改良を行っている。

 事業区間地域では自動車関連産業において震災後、東北全体の復興へ地元企業からの部品調達を増やし、同地域北部には大手コンビニチェーンが北東北拠点として日本最大規模の工場を構え、三陸沿岸への出店を増やし、復興支援を進めている。

 県南地域は企業進出とそれに伴う設備投資が進み、通行車両が増加しており、同区間の旅行速度(区間総延長を走行時間で割った速度。信号待ちや交通渋滞での停止時間を含む)は時速24・7キロ。東北管内の国道4号2車線区間では最低値で、物流における東北復興の阻害要因ともなっている。また、同区間では冬季旅行速度が時速17・7キロと通常時より約3割低下。周辺の4車線区間と比較して低下幅が大きい状況となっている。

 同事務所によると、事業では幅員を26メートルに拡幅し、全区間4車線化する。1日当たりの計画交通量は約2万4300台。全体事業費は約95億円。整備後の旅行速度は、時速39・8キロと現状通常時から6割程度向上。円滑な物流の確保により企業立地、雇用拡大など企業活動支援につなげる。

 17年度は地質調査や予備設計などに着手する計画。着工や完成見通しなどの具体的なスケジュールは示されていないが、官民一体で要望活動を行ってきた県や自治体側は事業化決定を歓迎する。

 達増拓也知事は「さらなる企業立地、雇用拡大が図られることを期待している。県としても沿岸、内陸を結ぶ物流ルートや国道4号の補完路線整備を加速させ、関係市町村と連携し自動車関連産業をはじめとする物流を支える幹線道路ネットワークの構築に取り組んでいく」と語る。髙橋由一町長は「渋滞の解消のみならず、物流効率化による生産性向上など地域活性化、地域産業振興につながる。今後は地権者と一緒に事業促進を図っていきたい」としている。