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コラム 記者ワープロ

南部神楽DVD作製 市文化遺産活用実行委 現代語字幕、冊子で解説

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南部神楽が収録されたDVDと冊子が完成。県内の図書館などで閲覧できる

伝承、観賞の助けに

奥州市文化遺産活用実行委員会(高橋延明委員長)は、岩手県南・宮城県北に伝わる南部神楽の後継者育成などを目的に、市内の団体が受け継ぐ舞を収録したDVDと冊子を作製した。神楽の伝承と観賞者のさらなる理解・浸透につなげようと企画。同市胆沢区の狼ケ志田(おえなしだ)神楽の映像を収め、解説文や見どころを冊子にまとめた。県内の図書館や教育施設などへの配布を終え、閲覧可能となっている。

 みちのく奥州文化遺産継承会(高橋民雄会長)など市内の団体でつくる同実行委が、文化庁の2016年度文化芸術振興費補助金(文化遺産を活(い)かした地域活性化事業)の助成を受け、昨年11月に着手。南部神楽の着実な継承のため映像として記録・保存し、併せて見る側を考慮した解説冊子も完成させた。

 南部神楽は、山伏神楽の流れをくみつつも宗教性は薄れ、芝居仕立てで娯楽性が高いのが特徴。独特のせりふ回しなどを取り入れながら発展し、“和製ミュージカル”として農村の人々らに親しまれてきた。

 今回DVDに収録したのは、「御神楽(鶏舞)」「天の岩戸開き」「五大領」の3演目。平易な現代語字幕を添え、舞い手と観賞者双方の理解度が高まるよう配慮した。冊子では県内に伝わる神楽の歴史から南部神楽発祥の経緯、登場人物を含めた演目を写真付きで分かりやすく紹介している。

 同実行委では、18年度まで映像資料化を進める計画。宍戸敦県文化財保護指導員は「南部神楽はせりふを覚えるのも一苦労で、それを一般に理解してもらうのもまた大変。DVDと冊子を活用してもらい、地道に継承活動を続ける地元団体にもスポットを当てたい。これが後継者育成、観賞者の理解につながるはず」と思いを込める。

 DVDは200枚、冊子は300部作成。県内の図書館や教育委員会、大学、市内の図書館や各地区センターなどで閲覧できる。