ホーム 県内外 一関・両磐 胆江 北上 花巻 動画ニュース
2017年4月
« 3月  
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30 
コラム 記者ワープロ

移動診療車が始動 奥州市県内初導入 江刺区内で医療提供

(4/14)

奥州市移動診療車による診療開始をテープカットで祝う関係者

 奥州市が導入した移動診療車の診療開始式は13日、同市江刺区の梁川地区センター駐車場で行われた。同区の市国保診療所の老朽化に伴い、巡回診療に切り替えて運営するもので、診療は旧診療所と同様に奥州病院(水沢区)が担当する。関係者によるテープカットなどで江刺区の中山間地域の住民に医療サービスを提供する同車での診療開始を祝った。

 奥州市が導入した移動診療車の診療開始式は13日、同市江刺区の梁川地区センター駐車場で行われた。同区の市国保診療所の老朽化に伴い、巡回診療に切り替えて運営するもので、診療は旧診療所と同様に奥州病院(水沢区)が担当する。関係者によるテープカットなどで江刺区の中山間地域の住民に医療サービスを提供する同車での診療開始を祝った。 式には市、奥州病院を運営する特定医療法人清和会、梁川地区住民、来賓ら30人が出席。小沢昌記市長は「総合医療を提供する診療車の導入は県内でも初めて。住民の方々が病気にならないよう健診などに効果を発揮させたい」とあいさつした。

 祝辞で佐藤芳邦清和会理事長は「市と私立病院の官民連携による診療車運営は全国で初めてと思う。診療には細心の努力をしてまいりたい」、若生史明梁川地区振興会長は「地域医療と住民の健康を維持するため有効に活用されることを願う」と期待を込めた。

 小沢市長、佐藤修孝市議会議長、佐藤理事長、若生振興会長、中西秀俊市議がテープカット。同日は同地区の女性数人が診察を受けた。

 江刺区内の国保診療所は、梁川、大田代、伊手、米里、広瀬の5地域にあり、広瀬は2008年に休診。4施設を直営診療所として運営し、奥州病院に診療を委託。建物の老朽化などで診療環境の悪化が懸念され、廃止を検討する中で移動診療車の導入が決まった。

 診療車による巡回診療を行うには国の許可が必要となるが、全ての診療所を廃止すると許可が認められないことから、診療所1カ所の存続を決めた。奥州病院との協議を踏まえて車の出入りなどが可能な米里を直営診療所として残すことで一致した。

 診療は梁川、伊手が各地区センター、大田代は大平生活改善センター(旧診療所)、米里は直営診療所敷地内で実施する。診療は医師、看護師、運転手、市事務職員の4人体制。巡回頻度は梁川が月3回、他は月2回を予定する。

 診療車は2トントラックをベースとした医療防疫車で全長6・6メートル、幅2メートル、高さ3メートル。診察用ベット、待機スペースを備え、心電図検査装置や生化学自動分析装置(血液検査機器)、超音波画像診断装置(エコー)、AED(自動体外式除細動器)を搭載する。発電機を常備し災害時にも役立てる。車体は過疎債を充てて購入し約2084万円、医療機器は約650万円。

 市によると、岩泉町で移動歯科診療車を導入しているが、内科中心の診療車は県内で初めて。官民運営は全国でも極めてまれなケースという。