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コラム 記者ワープロ

「大地の侍」を再演 12月、北海道で

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「大地の侍 吉川鉄之助翁物語」長沼公演の成功を期して握手する及川副市長(右から3人目)と戸川町長(同2人目)ら関係者

長沼町開拓の祖
水沢出身吉川

 北海道長沼町開拓の祖で奥州市水沢区出身の吉川鉄之助(1859~1931年)の生涯を描いた演劇「大地の侍」が、12月に現地で上演される。同町130年記念事業に合わせた姉妹都市間の合同公演で、先人を縁に海を越えて結ばれた友好の絆を一層深める。

 演劇は、鉄之助の長沼初代戸長(村長)就任120年に当たる2015年12月に市文化会館(Zホール)自主事業の市民劇として上演。舞台を生で鑑賞した戸川雅光町長やDVDを見た町関係者から「ぜひ町でも上演を」と要請を受けていた。

 約3時間だった舞台を2時間に短縮した台本が完成し、4月28日に同会館で及川新太副市長、戸川町長らも出席して「大地の侍 吉川鉄之助翁物語」を制作発表。市の上演実行委員会も同日設立され、会長に後藤新吉水沢ライオンズクラブ次期会長を選んだ。

 長沼公演は町内の施設が使えないため、近くの北広島市芸術文化ホールで12月9、10の両日に計3回行う。市側からスタッフ・キャスト約50人が出向くほか、町側からも子供たちや合唱団員らを含め約60人の出演を依頼する。

 奥州市文化振興財団の菅原義子理事長は「支援隊となる実行委設立は心強い。ぜひ公演を成功させたい」と話し、戸川町長も「生涯を北方の開拓に尽くした鉄之助を多くの人に知ってもらうため、町でも実行委をつくってしっかり取り組む」と述べた。

 開館25周年を迎える同会館初の出張公演。7月下旬から本読み、8月から本格的な稽古を始める予定。上演実行委主催の観劇ツアーも企画。脚本・演出の渡部明さん、演劇プロデューサーの高橋瑛子さんも「鉄之助のすさまじい生きざまを長沼の子供たちに知ってもらえれば。本番が楽しみ」と張り切る。

 鉄之助は、13歳で北海道に渡り、札幌農学校(現北海道大)でクラーク博士の指導を受けた。29歳で長沼の開拓に最初に着手し、入植者が急増して長沼村が誕生。37歳で初代戸長になって村づくりに尽力後、旭川や樺太でも開拓に励んだ。両市町は1973年に姉妹都市を締結した。