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コラム 記者ワープロ

野生獣被害防止へ 農業大学校 恒久電気柵の設置実演

(6/16)

県立農業大学校の農地で実演などを行った野生獣被害防止「恒久電気柵」設置に係る現地研修会

 県立農業大学校は、野生獣被害防止「恒久電気柵」設置に係る現地研修会を15日、金ケ崎町六原の同校で実施した。恒久電気柵の説明や校内の圃場(ほじょう)で設置実演・体験を通じて、参加者が被害防止への効果、作業手順などを学んだ。

 県内農家や新規就農者研修受講者ら約20人が参加。同校の高橋則光校長があいさつし、「丹精込めて育てた作物が大きな被害を受け、経営にも影響を受けている。守るという部分から電気柵は有効で、コスト面、管理面を含めてもメリットがある」と呼び掛けた

 座学による説明では、同校の中森忠義准教授が囲い柵の中で唯一、野生獣に対して攻撃を与えることができる電気柵の有用性の一方で、正しく設置しないと効果が低いことを紹介。高張力鋼線を用い、毎年設置と撤収作業をする必要がなく、積雪にも対応可能な恒久電気柵のメリットに触れ、重要なポイントとしてワイヤの高さの設定や、「下草にワイヤが埋もれると電圧が下がる」と、刈り払いなど下草の適切な管理を求めた。

 その後、同校敷地内にある水田農区と道路部分を含む約7ヘクタールの区域で、中森准教授らが支柱を地面に打ち込むためのランマーやエンジン式くい打ち機の使用方法、ワイヤの張り方、がいしの取り付けなどを実演。参加者も作業を体験し、設置の手順を習得していた。

 研修会は積雪寒冷地の大規模圃場における省力的な野生獣被害防止対策として、恒久電気柵の設置方法などを学んでもらうため初めて企画。国の鳥獣被害防止都道府県活動支援事業も用いて行った。

 同校によると、今回電気柵を設置した場所はニホンジカによる水稲の食害や、ツキノワグマの目撃情報などがあり人的被害も懸念される区域。16日は同校学生が設置作業を体験する予定。