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コラム 記者ワープロ

安否確認ドローンで 衣川・北股 活用検討へ初訓練

(6/19)

孤立地区の避難住民確認へドローンを出動させた北股地区自主防災会連合会防災訓練

 【奥州】北股地区自主防災会連合会(菅原早苗会長)による防災訓練は18日、奥州市衣川区の北股地区内で行われた。2008年の岩手・宮城内陸地震で同地区が被害を受けた教訓を踏まえ、地区民が参加して避難所への避難や情報伝達の手順を再確認。孤立地域の安否確認などへの活用検討を図るため、初めて防災用の小型無人機(ドローン)を使った訓練も行われた。

 同地震発生の午前8時43分に合わせて訓練を開始し、地区民のほぼ半数の249人が参加。公民館など地区ごとに設けられた指定避難所に集まり、代表者が避難者数、けが人の有無などをデジタル無線機で北股地区センターに連絡した。

 今回は、地震により主要地方道につながる2カ所の橋が崩落し、長袋地区が孤立したと想定。コスモ通信システム(一関市)、ナカヨ(東京都港区)、東日精光(仙台市)の3社の協力を得てドローンによる避難確認訓練を新たに企画した。

 同センターから長袋地区に向けてドローンを飛行させ、上空60メートルから地区内を撮影した映像をセンター体育館でライブ上映した。長袋公民館に避難した地区民16人は、ドローンに向かって大きく手を振ったり、手作りの旗を掲げたりした。

 水田や道路、傾斜地などを把握できるドローンからの映像に地区民が興味深く見入った一方、避難者の姿は高度の関係や建物に近い場所にいたことなどもあって確認できない状況。地区民からは「田んぼのあぜや高台など、見える場所から手を振った方がいいのでは」といった声も聞かれた。

 長袋地区では過去に増水で橋が落ちて孤立したことがあるほか、岩手・宮城内陸地震では道路の亀裂や土砂崩落などの被害があった。班長を務める髙橋キヨノさん(64)は「家の中の物も落ちて大変だった。時間がたち、だんだん薄れつつあるが、これを機会にまた引き締めたい」と防災意識を高めていた。

 訓練は同地震翌年の09年から毎年実施。また、北股地区では山間地の多い地域事情を踏まえた防災用と、農薬散布などの農業用でドローンの活用検討を進めており、北股地区振興会などによると、今回の訓練内容を参考に今後、関係機関で協議を図っていく考えだ。