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偵察要員

 (04/08)
 1958~71年に南海ホークスなどでプレーした渡会純男捕手は、166試合連続偵察出場というプロ野球記録保持者だ。試合開始後すぐに、相手投手に応じて他の選手と交代する偵察要員。今季からセ・パ両リーグで実施されている先発投手の事前発表=予告先発=導入前は、相手の起用を読み切れないチームが、結構この作戦を使っていた。渡会選手は試合出場の多くをこの偵察要員として記録し、プロ14年間で通算27安打という地味な数字を残して引退している。あれから約40年。予告先発のメリットは分かるが、偵察要員という作戦や、渡会選手のような独特の存在が消えゆく寂しさも覚える。(横)

年会費

 (04/07)
 社会人になりたての頃、「都会の情報も集めなくては」と思い、さまざまな団体の会員になった。年会費が高い、メリットが少ないなどの理由でずいぶん退会届も送ったが、五十路を過ぎた今でも、木工芸家集団「オークヴィレッジ」(岐阜県)や「劇団四季」など数件はせっせと年会費を払い続けている。定期的に送られてくる会報などを読んでいると、その時どきの活動内容や歴史が垣間見られて楽しい。オークヴィレッジの会報は400号を迎え、劇団四季は間もなく創立60周年だ。今は子供にすねをかじられて商品の購入も観劇もままならないが、10年後、20年後を楽しみに会員で居続けようと思っている。(善)

美しい沿線風景

 (04/06)
 2010年7月の脱線事故以来、運休が続いているJR岩泉線。このほどJR東日本が再開断念を表明した。これまで沿線住民の数少ない交通手段としての役割を果たしてきたが、乗客が減少傾向の中、経営面を考えた決断のようだ。この一報には一鉄道愛好家の自分も大きな衝撃を受けた。6年前の同社管内全線乗車という目標を達成するきっかけが、JR岩泉駅に設置されていたノートにつづられた書き込みだったこともあり、同駅にたどり着くまで乗ってきた岩泉線には特別な思い入れがあったからだ。「旅情」「風情」で鉄路が存続できないのは分かっている。が、大切な記憶はいつまでも心にとどめておきたい。(弘)

黄色

 (04/05)
 自分が幼い頃、身の回りには黄色のものがあふれていた。いつもかぶっていた帽子、ランドセルに付ける夜光反射材やキーホルダー。当時は何も気にせず当たり前のように身に着けていたが、それには深い意味があるようだ。交通安全関係の取材にしばしばお邪魔する機会があるが、その場にいる人の服装は決まって黄色。よく目立つのはもちろん、啓発を訴える意味や集中力を発揮することが期待されるという。子供たちの尊い命を守るために贈られる黄色のグッズもそう。ちょっとした注意の欠如で起こりうる交通事故をなくすため、改めて心の中に“黄色信号”をともしてほしい。(渉)

犬と猫

 (04/04)
 お世話になった上司が定年を迎えた。一見?目立たないタイプではあったが、さまざまなエピソードに彩られ、思いもよらぬスクープで瞠目(どうもく)させられた。古き良き時代のブンヤ魂に満ちた記者といえよう。直情径行な小生と深謀遠慮な上司は妙にウマが合い、愉快に仕事ができた。「平泉の文化遺産」世界遺産登録イヤーだった昨年は、集中豪雨的な取材に追われたが、上司の応援で何とかクリア、心から感謝したい。一方、本欄でのテーマでは“犬(上司)と猫(小生)”が多く、読者から混同されたことも…。文面から伝わる老犬に対する温かいまなざしは、上司の人柄そのもので読むほどに癒やされた。(彦)

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