漂えど沈まず 記者、がんと闘う 第1シリーズ

 ホジキンリンパ腫(=メモ=以下HL)と診断され、2013年秋から治療を続けています。わが国の年間発症数は10万人当たり1人にも届かない病気です。私の場合は標準的な化学療法が効きにくい難治性ということもあり、楽観は禁物な状況。今後は一生、がんという海を漂う覚悟が必要になります。とはいえ、40歳を過ぎたばかりで、そこに沈む選択はできません。現代は、日本人の2人に1人がかかるとされる「がんの時代」。完全復職を目指す道のりの記録が、同じ病と闘う人へのエールになることを願っています。

 メモ=ホジキンリンパ腫 全身に広がるリンパ系組織から発生する血液がん。悪性化した細胞が臓器を侵し、致死的状況を招くことがある。日本の悪性リンパ腫罹患(りかん)者のうち10%弱が該当するとされる

(花巻支社・横島正紀、4回続き)

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