一関・平泉

水害風化させぬ 来月2日に水防訓練 降雨体験装置も 市民参加型 一関

7月2日に行われる一関市水防訓練。市消防本部はポスターを作製して多くの来場を呼び掛けている

 一関市水防訓練(市主催)は、7月2日午前9時30分から同市山目の磐井川河川公園で行われる。1947、48年のカスリン、アイオン両台風から70年を迎えることから、「風化させない歴史とつなげる未来」をテーマに、市消防団員が両台風の教訓を生かした訓練を展開する。家族連れらが楽しめる催しも企画し、市民の防災意識高揚を図る。

 当日は消防団(水防隊)や婦人消防協力隊、自主防災組織、市消防本部などから約600人が参加を予定。

 午前9時30分から水防隊員が水防工法訓練を繰り広げ、三つの工法を披露する。県防災ヘリによる救助訓練や婦人消防協力隊員による炊き出し訓練、いわて生協による応急食料の提供も行われる。

 家族連れらを対象にした市民参加型訓練も企画。両台風70年の事業として、降雨体験装置を使って雨の強さを体感できるコーナーを設置。応急手当てや記念撮影などのブースも設ける。国土交通省や自衛隊によるパネル展示、消防車両展示も予定する。

 訓練は午後2時まで。市消防本部消防課は「一関に大きな被害をもたらしたカスリン、アイオン両台風について知ってほしい。幅広い世代の人に来場してもらいたい」と呼び掛けている。

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