一関・平泉

「五訓」心身育む 小梨小が入選 全日本学校関係緑化コン 地域協力で森林体験活動【一関】

小梨小の敷地内に整備されている学校林「五訓の森」
千田常務理事(左)から賞状の伝達を受ける小梨小児童

 一関市千厩町の小梨小学校(高橋信之校長、児童44人)は、2016年度全日本学校関係緑化コンクール表彰校学校林等活動の部で入選を果たした。県内の受賞は同校だけで、敷地内に整備する学校林「五訓の森」を活用した森林体験活動が高く評価された。同校は「五訓の森の大切さを再認識するきっかけになった」と受賞を喜んでいる。

 同コンクールは、小中学校や高校で森林を組織的に活用して児童生徒の緑化教育、林業体験、体験学習などに顕著な教育効果を挙げた学校を表彰している。学校林等活動の部には全国12の小中学校が選ばれ、入選に当たる国土緑化推進機構理事長賞には同校を含む3校が受賞に輝いた。

 同校には、校庭南側に「五訓の森」と呼ばれる学校林が整備されており、昼休みや放課後には鬼ごっこ、かくれんぼなどで遊ぶ児童の元気な姿が見られる。1963年に「子供たちの心の安らぎと学習に適した環境を整えよう」と住民による緑化計画が進められ、地元自治会やPTAで構成する「五訓之森美化委員会」が森の造成や植樹、剪定(せんてい)など長年にわたって管理してきた。

 五訓の森を活用した学校活動として、児童が森で採集した植物でおもちゃを手作りして地元園児と遊ぶ交流会、樹木の観察会、子ども会でのウオークラリーなどがあり、児童が身近な自然に親しみ五訓(誠実、勤勉、自治、協働、進取)の精神を育むことを狙いとしている。

 表彰状の伝達は27日に同校で行われ、県緑化推進委員会の千田育郎常務理事から代表児童2人に賞状と盾が手渡された。協力者の部で表彰された五訓之森美化委員会(小野武志会長)にも賞状が贈られ、地域一体となった取り組みがたたえられた。

 小野会長は「来年度には学校統合で学校はなくなるが、五訓の森は残る。五訓の森の精神や自然の大切さを地区民一人ひとりが理解し、守っていってほしい」と願いを込める。高橋校長は「五訓の意味が分からなくても友達と一緒に森で遊んだ記憶は残る。ここでの教えを新小学校にもつないでいってもらいたい」と語った。

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