花巻

監督に五輪メダリスト 元韓国代表、選手の信頼厚く 富士大女子ハンド部【花巻】

手本を示しながら熱のこもった指導を行う張監督

 花巻市下根子の富士大女子ハンドボール部の監督に今春、元韓国代表の張素姫さん(39)=同市高木在住=が就任し、トッププレーヤーの技術やメンタルを指導している。アテネ五輪銀メダルの経歴を持つ指揮官は「ハンドボールが好きな選手を育てたい」と意気盛んだ。

 ソウル出身。2004年のアテネ五輪で活躍し、06年から東京女子体育大に留学した。卒業後は日本リーグのソニーセミコンダクタで初優勝に貢献。13年に引退したが、昨秋の岩手国体の本県代表として一時復帰した。

 4月に監督に就いた同部は13人と少人数。当初は意思や表情をあまり出さない学生にとまどい、動きや技術を伝えるのも難しかったが、「言葉遣いや接するときの気持ちで選手は変わる。一つずつ段階をつくり、丁寧に教えよう」と思い立った。

 個人技を鍛える韓国に対し、日本はチームプレーを重視する。両方の国でプレーしたからこそ、教えられることもあると胸を張る。特に強調するのはコミュニケーション。「人数が少ないからといって静かなのは良くない。自分に対しても思ったことを言ってきてほしい」といい、選手を家に招いて食事をしたり、“おやじギャグ”を言って雰囲気を和ませたりもする。

 同部の矢内冴子主将(4年)は「冗談も言うし、プレーもチームづくりも私生活も何でも相談できる。技術面では細かく指導してもらっているので、それをプレーに取り入れられるようにしたい」と信頼する。

 チームは5月の東北学生春季リーグ戦で8季連続の優勝を飾った。「ほっとした。前監督の教えも生かせたし、選手がよく頑張ってくれた」と張監督。全日本学生選手権の上位進出を目標に掲げ、「全員でまとまって戦っていく。自分にハンドボールを教わって良かったと思ってもらえるチーム、高校生に憧れられるチームをつくりたい」と決意を新たにする。

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