一関・平泉

舞川・あじさい園20周年 節目のまつり、あす開幕【一関】

開園20周年を迎える一関市舞川の「みちのくあじさい園」。7月1日からのあじさいまつりを前に、山アジサイが咲き始めている

九州産紹介コーナー新設

 一関市のあじさいの郷づくり推進会議(佐藤悦郎会長)主催の「みちのくあじさいまつり」は、7月1日から同市舞川のみちのくあじさい園(伊藤達朗園主)で開催される。今年は開園20周年を迎え、園内には九州産のアジサイ約100種のコーナーを新設。伊藤園主(75)は「ここでしか見られない希少な品種も多く、皆さんに楽しんでもらいたい」とPRしている。

 同園の開園は、伊藤園主が楽しみながら杉林の手入れをしたいと、30年以上前に庭のアジサイを移植したのがきっかけ。当初は花の色でしか種類を見分けられなかったが、日本を原産とする山アジサイの発表会でアジサイに魅了され、発表会で知り合った日本アジサイ協会初代会長の故・山本武臣さんの助言を受けながら本格的に植栽に取り組んだ。

 年数を重ねるうちに植栽範囲も拡大。徐々に地域の人たちが訪れる観光スポットとなり、市の勧めから正式に開園することになった。現在では約15ヘクタールに山アジサイや西洋アジサイなど約400種、4万本が植栽されている。

 まつり開催期間の来園者は、ピーク時に県内外から約1万2000人に達したが、2008年の岩手・宮城内陸地震、11年の東日本大震災が影響し減少。その後、雑誌などで紹介されたことで客足が戻り、16年は約9000人まで回復したという。

 開園20周年を迎え、観光地として定着しつつあるが、伊藤園主は「毎年新しい品種のアジサイを植えるなど常に新しい試みを行っている」と魅力づくりに余念がない。同会議の佐藤会長(80)も「より多くの方々に満足していただけるよう取り組んでいきたい」と意欲を語る。

 まつりは来月31日まで開催。初日は午前10時から現地で開園式が行われる。8日は午前10時30分から地元の舞川小学校児童による鹿子躍(おどり)、鶏舞の演舞、9日は午前10時30分から生田流箏糸会の演奏が披露される予定。

 入園料は大人800円、小中学生400円、小学生未満は無料。開園時間は午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)。

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