奥州・金ケ崎

五輪メダルへ全力 フェンシング藤野大樹選手 デンソー岩手と所属契約【金ケ崎】

デンソー岩手と所属契約を結んだ藤野選手(右)と伊藤社長。藤野選手は「東京五輪でメダルを獲得したい」と意気込みを語った

 デンソー岩手(本社金ケ崎町西根森山、伊藤秀一取締役社長)は30日、フェンシング男子フルーレ日本代表の藤野大樹選手(30)=東京都出身=と所属契約を締結した。昨年の希望郷いわて国体での優勝をはじめ、フェンシングを通じた本県との縁がきっかけ。藤野選手は「東京五輪でのメダル獲得が最終目標。競技人生の集大成として練習に励み、良い結果を残したい」と意気込みを語った。

 藤野選手は6歳でフェンシングを始め、東亜学園高、法政大で活躍。2012年のロンドン五輪では団体銀メダルを獲得した日本代表チームに補欠として帯同。16年の希望郷いわて国体では本県代表選手として成年男子フルーレの優勝に貢献した。全日本選手権で3度優勝の実力者で、20年の東京五輪男子フルーレの有力候補選手とされる。

 同社で行われた締結式で伊藤社長は「デンソー岩手がスポーツ選手とスポンサー契約を結ぶのは今回が初めて。藤野選手のフェンシングに打ち込む真摯(しんし)な姿勢とチャレンジ精神に共感した。デンソー岩手社員が一丸となってメダル獲得を応援したい。地元高校生との交流など地域貢献にもつなげたい」とあいさつした。

 藤野選手は「御社と契約を結ぶことで腰を落ち着けて練習できる。一関市で行われた大会では負けたことがないので岩手とは相性が良く、第二の故郷と思っている。競技人生の集大成として毎日練習に励み、東京五輪でのメダル獲得に全力を尽くしたい」と目標を語った。社員約150人が参加して紹介式も行われた。

 練習拠点は五輪代表候補選手が利用する都内の国立スポーツ科学センターとなるが、県南地域はフェンシングが盛んなことから「自分が練習や試合で得たものを伝えるため、高校生ら選手たちと剣を交えることができたらいいですね」と藤野選手。同社では地元での競技講習会の開催などを検討している。

 契約期間は現時点で東京五輪終了時までの予定だが、延長の可能性もあるという。

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