花巻

賢治とアザリアの仲間たち イーハトーブ館 きょうから企画展【花巻】

パネルで賢治作品への影響など紹介する「宮沢賢治と『アザリア』の仲間たち展」

 花巻市高松の宮沢賢治イーハトーブ館で3日から「宮沢賢治と『アザリア』の仲間たち展」が開かれる。賢治らが盛岡高等農林学校(現岩手大農学部)時代に発行した文芸同人誌「アザリア」の創刊100周年に合わせ、全メンバー13人にスポットを当てた企画。メンバーの生涯をはじめ、賢治作品への影響などについて紹介する。

 賢治を含めた学生13人が短歌や俳句、詩などの作品を発表したアザリアは1917年7月1日に1号が創刊し、翌18年6月末までに合わせて6号が発行された。アザリアの研究を進めている藤田なお子さん(29)=大阪府=と松田遥さん(27)=京都府=の2人でつくる実行委員会が創刊100周年に合わせて企画した。

 同展では「アザリア」の概要や13人の文芸活動などをパネル24枚で紹介するほか、盛岡高等農林学校の教科書や同窓会報、同窓会名簿、メンバーによる俳句などの文芸作品や書簡など約40点の資料が展示される。

 賢治作品「銀河鉄道の夜」に登場するカムパネルラは、メンバーの保坂嘉内と河本義行がモデルともいわれており、実行委の2人は「人を助けるため、カムパネルラのように溺れた河本の死を、賢治は同窓会報で知っていたのでは。銀河鉄道の夜に反映した可能性が考えられる」とし、アザリアの交流が賢治作品に影響したと指摘している。

 実行委代表の藤田さんは「これまではメンバー全員の研究があまり進んでいなかったので、今までとは違う賢治を知ることができる。互いに刺激を受けながら賢治も成長していった」と話している。

 同展は9月30日まで。入館無料。開館時間は午前8時30分から午後5時(入館は4時30分)まで。

 問い合わせは同館=0198(31)2116=へ。

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