花巻

抹茶味わい裂き織り体験 米ホット市教育関係者 15日まで市内視察【花巻】

むらの家で茶のおもてなしを受けるホットスプリングス市の教育関係者

 花巻市の国際姉妹都市・米国ホットスプリングス市の教育関係者3人は11日、同市太田の市新農村地域定住交流会館「むらの家」を訪問し、移築された古民家の室内で裂き織りや茶道の日本の文化を体験したり、児童たちとダンスを楽しんだりして地元住民と交流を深めた。

 訪れたのは、ホットスプリングスワールドクラス高校副校長のカイリー・スレデンズさん、マウンテンパイン高校校長のデニース・テイラーさんの女性2人と、レイクハミルトン高校講師のデイビッド・チャーチさんの男性1人。異文化理解や国際感覚醸成などを目的にした花巻国際交流協会の教員受け入れ交流事業で10日夜に花巻入りした。3人はむらの家管理運営協議会のメンバーの指導で裂き織りを体験し、機織り機を操作してコースターを作製。和室ではメンバーがたてた茶を味わった。

 訪れた太田小学校の5年生児童24人とも交流。カードを使って一生懸命に名前や好きなものを伝える児童に、3人は簡単な単語でゆっくり答えるなど笑顔で対応。会話を楽しんだり、前庭で一緒にフォークダンスを踊ったりした。

 テイラーさんは「おもてなしが素晴らしい。日本の文化に触れる機会を与えてもらいありがたい。お茶はとてもおいしかった」と感激した様子。「今後の視察で日本の教育について学び、自分の高校や生徒に伝えたい」と期待を寄せた。

 3人と交流した太田小の阿部ゆきのさんは「お茶を飲んだ時、作法をしっかり守っていたのがすごい」、佐藤菜南さんは「楽しかった。ゆっくり話してくれたので、内容が少し分かった」と話した。

 3人は15日まで滞在し、市内の幼稚園や小中高校で授業など視察。16日に帰国する。

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