ブランド産地化へ意欲 銀河のしずく 生産者らが交流会【岩手】
県のオリジナル水稲品種「銀河のしずく」の産地交流会は12日、紫波町内で開かれた。生産者やJA、市町村関係者ら約100人が参加し、品種特性などの研修や講演などを通し、全国有数のブランド産地づくりに向け生産意欲を高めた。
2年連続食味ランキングで特A取得(参考品種)など全国トップクラスの品質・食味評価を得ている銀河のしずくについて、県内外から広く愛されるブランド米や産地確立を目指し、生産者や関係者を対象に県「銀河のしずく」栽培研究会や県などが初めて主催した。
非公開で行われた研修に続いて、盛岡市の米穀卸売販売会社「純情米いわて」が、銀河のしずくの販売状況などについて情勢報告した。
パナソニックのライスレディー加古さおりさんが「IHジャー炊飯器の開発取り組みについて」と題して講演。実際に同社の炊飯器で炊いた銀河のしずくを参加者が試食したほか、銀河のしずくに適した炊き方などを説明した。加古さんは「一番印象に残ったのは色が白く見た目がきれい。つややかで粒がしっかりしてかむと粘りがある」と評価していた。
県によると、銀河のしずくの2017年産一般作付面積は16年産(130ヘクタール)の約6倍となる770ヘクタールと大幅に拡大。新いわてやいわて中央、いわて花巻、おおふなとの計4JAの管内で作付けされている。