一関・平泉

返礼品、選択式に 体験型も追加 平泉町今年度ふるさと納税

平泉町ホームページに掲載されたふるさと応援寄附の返礼品の一部

 平泉町は2017年度、ふるさと応援寄附(ふるさと納税)の制度をリニューアルした。寄付者が返礼品を選択できるようにし、平泉に来なければ受け取れない体験型の返礼品もあるのが特徴。寄付金の使途を明確にし、寄付の増加を目指す。

 町ふるさと応援寄附は08年度に始まり、14年度から1万円以上の寄付に対する返礼品を設けた。これまでは寄付額に応じて町が地元の農産物や加工品などを返礼品として贈ってきたが、17年度からは寄付者が返礼品を選べるようにした。

 返礼品は公募し、8事業者が計25品目を提供する。寄付額1万~5万円で3000円相当、5万~10万円で5000円相当、10万円以上は1万円相当の特産品を送る。

 1万円以上5万円未満の寄付では、まきで4時間かけて大豆を蒸し上げ手作り麹(こうじ)で作ったみそ、地場産リンゴの発泡酒、障害者福祉事業所の利用者が生豆を選別し自家焙煎(ばいせん)したオリジナルコーヒー、漬物や菓子などがもらえる。漆で絵付けを体験するオリジナル箸の製作や普通自動車運転免許で走行できる公道用ゴーカートのレンタルなど体験型の返礼品もある。

 5万円以上10万円未満では平泉をモチーフにした菓子などの詰め合わせや、伊勢志摩サミットでG7各国首脳への贈呈品に選ばれた漆塗りのぐいのみなど。10万円以上では地元酒蔵が醸造する吟醸酒やビールそれぞれのセットなどをそろえた。

 寄付金の使途となる▽保健・福祉・教育の充実▽歴史と文化の醸成▽環境保全▽産業振興▽その他目的達成のために町長が認める―の5事業についても分かりやすく整理し、町ホームページに掲載した。町総務課の小野寺俊英主事は「ふるさと応援寄附が平泉の魅力を知ってもらうきっかけになってほしい」と話している。

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