北上・西和賀

科学に関心、夢中 実験や工作 児童が環境学習【北上】

高木教授(左)のサイエンスショーに夢中になって見入る子供たち

 きたかみこども環境未来塾は15日、北上市新穀町の市民交流プラザで開かれた。エネルギーをテーマとした工作や実験を通じ、子供たちが地球環境を守る大切さを学んだ。

 低炭素社会実現に向けた環境教育を狙いに毎年開催。岩手大理工学部の高木浩一教授が講師を務め、午前、午後の部合わせて市内の小学生39人と保護者が参加した。

 高木教授は「二酸化炭素が増え過ぎると水害や干ばつの異常気象になり、気温と海面が上昇する」と指摘。このまま二酸化炭素が増えた場合、今世紀末から2400年代ごろの地球の気温のシミュレーションを示し、温暖化防止に向け「モノを使い捨てせずリサイクルし、できる限り自転車を使ったり歩いたりし、誰もいない部屋の電気は消すこと」とアドバイスした。

 実際に二酸化炭素を出したり、窒素に風船を入れたりするサイエンスショーでは、子供たちが興味津々の様子で高木教授が行う実験に見入った。

 子供たちは手回し発電機を使った発電の実験に挑戦し、発電機のハンドルを力いっぱい回して模型の車が走り、電球がつくと大喜び。モーターや電池ボックスなどを組み立てる工作も行い、科学の楽しさに触れていた。

 佐々木真人君(江釣子小3年)は「氷がなくなるとシロクマも全滅すると知った。実験でも電気をつけるのは大変だと思った」と勉強になった様子。甲斐光君(飯豊小4年)も「(このままだと)2400年ごろにはすごく暑くなることが分かった。環境を良くするため無駄な電気やエネルギーを使わないよう、できることをしていきたい」と話していた。

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