奥州・金ケ崎

高野長英顕彰会設立50周年 記念誌発刊、偉業後世に 歩み、活動成果紹介【奥州】

高野長英について半世紀にわたる顕彰活動の歩みをまとめた記念誌「長英の夢と人生」を手に発刊を喜ぶ今野会長

 高野長英顕彰会(今野健会長)は、設立50周年を記念して顕彰活動の歩みや研究論文、ゆかりの地訪問の様子などをまとめた記念誌「長英の夢と人生」を発刊した。研究論文を網羅し、新たに加筆修正して再構成するなど半世紀の活動を通して長英の偉業を紹介している。市内の学校や県内の図書館などに贈り、一般の希望者にも配布する。

 記念誌はA4判、280ページ。生誕地・水沢をはじめ前沢、東磐井、長崎など長英が波乱に満ちた人生を送ったゆかりの地のカラー写真から始まり、▽長英の事跡▽ゆかりの地▽長英を描く▽顕彰会の歩み-4部で構成。1999年の長英没後150年シンポジウムなどで発表された研究論文、講演記録、劇団わらび座などによって過去に上演された長英の演劇の台本全文、66年に発足した顕彰会の足跡を収録した。

 同会では昨年度の設立50周年を機に、記念誌発刊を企画。高野長英賞の贈呈、記念式典開催など節目の事業の締めくくりとして、長英没後に国から「正四位」を贈られた7月4日の発刊を目指し編集作業を進めてきた。

 同会では記念誌発刊の目的に資料の散逸防止も掲げ、これまでの活動で蓄積されたシーボルト事件や蛮社の獄に関する研究論文や記念講演、足跡をたどる訪問研修など全78のデータも収めた。論文は再編集し、寄稿文は最新のものを掲載した。

 今野会長(74)=奥州市水沢区=は「長英にはいまだ謎の部分があり、明確な資料が少ないせいもあって編集に苦労したが、長英がお尋ね者となって逃げていた時に、これまで出てこなかった人と接触していた新発見もあり、やりがいのある作業となった」と振り返る。長英の母美也の着物の柄が表紙にデザインされた記念誌を手に「会員や支援者のおかげでボリュームのある記念誌に仕上がった。今後の顕彰活動に生かしたい」と意気込みを新たにしている。

 記念誌は市の2017年度市民提案型協働支援事業の補助金と顕彰会の自己資金を活用して500部を発行。市補助分で作製した350部は希望者に無償で配布する。同会では顕彰活動の協賛金1口1000円の協力を呼び掛けている。

 問い合わせは顕彰会事務局の高野長英記念館=0197(23)6034=へ。

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