北上・西和賀

林の中に「秘密基地」 アスレチック施設整備 口内地区住民、PTAが手作業で【北上】

地区住民らが自前で作り上げたアスレチック施設。子供たちが笑顔で丸太と網の吊り橋を渡り、歓声が広がった

 北上市口内町の市立口内小学校近くの林地で、子供たちの遊び場となる「秘密基地」づくりが進められている。地区住民やPTAなどが一致協力してアスレチック施設を整備。22日のオープニングイベントでは子供たちも一緒にテーブルを作ったほか、新しい施設で伸び伸びと遊び、林の中に笑顔があふれた。

 東北大大学院環境科学研究科と市が、環境問題を踏まえ心豊かな生活様式を共同研究している「北上ライフスタイルデザインプロジェクト」の一環。昨年度から口内地区で、里山環境を生かした「口内ライフスタイル」活動を進めている。

 親世代が子供の頃に遊んだ「秘密基地」が昨年11月に提案され、口内小PTAや口内地区交流センター、地元関係団体、東北大、市で実行委員会を結成。実行委のメンバーが手作業でアスレチック施設を作り上げた。

 土台に丸太と網を渡した吊り橋や竹の滑り台、つたで作ったブランコを整備。同日は実行委のほか未就学児や小学生16人が参加し、新しい施設で思う存分遊び回った。テーブル作りでは実行委メンバーから手ほどきを受け、のこぎりで木材を切ったりハンマーでくぎを打ったりする作業に汗を流した。

 折笠凛太郎君(口内小2年)は「初めてのくぎ打ちで力が要り難しかった。(アスレチック施設は)遊んでみたら楽しかったので、これからもいっぱい遊びたい」と目を輝かせ、昆野ひよりさん(同5年)も「テーブルは難しかったけどうまく出来た。滑り台も楽しかった」と声を弾ませた。

 今後はペンキ塗りなどを予定するが、秘密基地は開放。来月20日にお披露目イベントを行う。

 菅野正史実行委員長(38)は「みんなのアイデアで予想以上のアスレチック施設ができ、テーブル作りも子供たちが頑張ってくれた。今後もいろいろな改良を重ねていきたい」と話していた。

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