一関・平泉

800年前 祈りの行事 4分の1スケールで再現 装束着装、楽器演奏体験も 平泉文化遺産センター

4分の1スケールで再現された平安時代の祈りの年中行事「祇園会」

 平泉町の平泉文化遺産センターで、同センター特別展「天長地久 平和への懸け橋―奥州藤原氏と平泉の年中恒例法会」が始まった。約800年前の平泉で平和の理念が育んだ文化をテーマに、祈りの年中行事「祇園会(ぎおんえ)」を紹介。牛車の乗車や装束の着装、楽器の演奏も体験でき、平安時代の平泉文化を体感できる。

 祇園会は、怨霊や疫病神を鎮めるために盛大に行われた祈りの行事。特別展では、源義経と奥州藤原氏三代秀衡が二度目の対面を果たした後の1187(文治3)年の旧暦6月に設定し、観自在王院前の桟敷から祇園会を見物する様子を4分の1スケールで再現した。

 中でも、華やかに着飾った馬長(うまおさ)の騎馬行列、編木(びんざさら)や太鼓、鼓などを演奏しながら軽快に踊る「田楽」、覆面を付けて舞う細男(せいのう)、十二単(ひとえ)姿の巫女(みこ)、牛王(ごず)天皇の神輿(みこし)の渡御などがにぎやかに繰り広げられ、詳細に表現された現代にも受け継がれる神仏への祈りや芸能の姿が、来場者の関心を誘う。

 さらに祇園会の中から人々の衣食住に着目して見どころを解説。大鎧(よろい)の「威(おどし)色目」や女性装束に見られる「かさね色目」、供宴料理、祇園会をにぎやかに囃(はや)す横笛や笏(しゃく)拍子、編木などの楽器は実物大で展示しており、一部の装束は着装、楽器は演奏が体験できる。

 実際に装束を着た観光客は「夏の暑い時期は大変ですね」などと平安時代の人の思いを感じ取ったり、80体余りの人形などで再現された祇園会の展示には「とてもにぎやかで多くの人々を楽しませたんでしょうね」などと見入ったりしていた。

 展示は11月26日まで。9月に一部展示替えを予定している。開館時間は午前9時~午後5時。入場無料。

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