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スマホ、ネット利用増 2年生「2時間以上」4割 県教委高校生意識調査【岩手】

 県教委は、県内公立高校と特別支援学校の1、2年生を対象に実施した意識調査の集計結果をまとめた。高校2年生のスマートフォンやインターネットの利用時間は「1時間未満」が24・4%(前年度比4・4ポイント減)、「2時間以上」が38・8%(同0・9ポイント増)となり、長時間利用の割合が増加。家庭学習時間の減少にも影響したとみている。

 調査は公立高校(全日制・定時制)65校、特別支援学校5校の1年生8982人と2年生9075人が対象。「基礎力確認調査」に合わせ、4月に実施した。

 県教委によると、1年生の家庭学習時間は「1時間未満」が26・1%(同1・9ポイント減)、「2時間以上」は30・3%(同0・5ポイント増)でやや増加。2年生は「1時間未満」が51・8%(同2・3ポイント増)であるのに対し、「2時間以上」はわずか18・5%(同1・1ポイント減)にとどまった。メールやゲームを目的としたスマホ、インターネットの利用増加との関連があると分析している。

 国語、数学、英語の3教科における興味・関心について見ると、国語に対し「おもしろい」などと肯定的に回答した割合は1年生が76・4%、2年生が69・0%。数学は1年生が66・7%、2年生が59・1%。英語は1年生が66・4%、2年生が62・9%となり、いずれの教科も2年生が1年生より3~8ポイント下回った。

 3教科における2年生の授業理解度を見ると、「よくわかる」「だいたいわかる」と回答した割合は国語が81・2%でトップ。数学は「よくわかる」などの肯定的な意見が61・9%で多くを占めた一方、約4割が「わからない」「ほとんどわからない」と回答し、状況の改善が困難となっている。英語は57・3%で、3教科の中では低い傾向が続いている。

 県教委は基礎力確認調査や意識調査の結果を分析し、各学校の課題解決を支援する方針。

 学校教育課の米慎司学力向上担当課長は「情報メディアとの付き合い方も含め、小中高で課題を共有し、系統的に取り組んでいく」としている。

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