北上・西和賀

初の人工芝グラウンド 北上総合運動公園 第2運動場を改修

人工芝化の改修工事を終えた北上総合運動公園第2運動場
全天候型 来月から一般利用開始

 北上市が進めてきた北上総合運動公園(同市相去町)第2運動場の人工芝化改修事業が完了した。従来の天然芝から、雨天時も利用できる市内初の人工芝グラウンドとして生まれ変わった。27日に招待試合を行い、9月1日から一般利用が始まる。

 第2運動場は1万4600平方メートル。以前は天然芝のグラウンドとして利用され、2016年10月の希望郷いわて国体・希望郷いわて大会では各ブースが並ぶおもてなし広場としてにぎわいを創出したが、床面養生シートで長期間覆われ天然芝が枯れた。

 これまで市内には人工芝のグラウンドはなく、市は雨に強く天候に左右されにくい人工芝化の改修へ今年4月に着工。予定通り7月末で工事を終えた。工事費は2億5920万円。

 人工芝は芝目が6センチ。吸収性、耐久性に優れ主に利用されるラグビー、サッカー仕様に配慮し芝目が長いタイプとした。グラウンドにはサッカー、ラグビー各1面のラインがマーキングされた。

 観覧席は天然芝当時の100席に加え、新たに100席を増設。周囲を防球ネットで覆い、泥や水以外の飲み物厳禁。日常的なメンテナンスも容易で、雨天時の利用や晴天時でも連続使用が制限される天然芝に比べ利用頻度も高まりそうだ。

 北上総合運動公園は陸上競技場のメイントラック、サブトラックと第1運動場2面の計4面の天然芝グラウンドがあり、各種大会や合宿を含めた練習などに利用されている。これに加え今回1面が人工芝化されることで、より幅広い利用が可能になる。

 今後、第2運動場の利用料金は市内在住者で1時間当たり一般3000円、高校生以下1500円。県内他市の人工グラウンドの料金を勘案した。

 一般利用が始まる9月以降の土、日曜日はサッカー、ラグビーの大会で埋まり、平日も市内高校を中心にサッカー、ラグビーの練習が入るなど、ニーズは高い状況だ。

 市スポーツ推進課は「工期内に無事完成し、天候にも左右されない素晴らしい環境が整った。まずは多くの子供たち、市民に使っていただき、スポーツ振興と競技力向上につなげたい。天然芝と人工芝の多面的な練習環境をPRし、合宿などの誘致にもつなげていければ」としている。

27日に招待試合 サッカーラグビー

 北上市は、北上総合運動公園第2運動場の人工芝化改修記念事業として27日、サッカー、ラグビーの招待試合を行う。「こけら落とし」として人工芝グラウンドで3試合を予定している。

 第一試合は午前10時から、サッカー高校男子で強豪の尚志(福島県)と昨年の全国高校選手権県大会で準優勝した専大北上が対戦。第二試合は午後0時30分から、ジャパンラグビートップチャレンジリーグの釜石シーウェイブスと同トップイーストリーグのヤクルトレビンズの試合が組まれている。

 第三試合は午後3時から、サッカー高校女子で数々のタイトルを手にしている常盤木学園(宮城)と昨年、全日本高校女子選手権大会に初出場した専大北上が相対する。

 市スポーツ推進課は「なかなか見ることのできないカード」と、市民らの観戦を呼び掛けている。観覧無料。問い合わせは同課=0197(72)8270=まで。

地域の記事をもっと読む

北上・西和賀
2025年7月20日付
北上・西和賀
2025年7月20日付
北上・西和賀
2025年7月20日付
北上・西和賀
2025年7月20日付