名所の美観アップ イギリス海岸 児童が散策路補修【花巻】
花巻市上小舟渡のイギリス海岸で10日、川沿い散策路の補修作業が行われた。地元の小学生約40人が参加。傷みが激しい歩行者用手すりの下部を手直しし、多くの人が訪れる観光名所の景観美化に一役買った。
子供たちに夏休みの思い出をつくってもらおうと、岩手河川国道事務所水沢出張所(野口暁浩所長)が企画。同海岸の管理などを行っているドーバーファーム市民の会メンバーらが協力した。
子供たちは、老朽化が目立つ手すりの木製基礎部分をコンクリートに替える作業を体験。縦1メートル、横30センチ、深さ20センチほどの木製基礎を撤去した跡にコンクリートを流し込んでならし、同海岸周辺で採取された石をはめ込んで美しく仕上げた。
適切に管理すれば100年ほど維持が可能という。野口所長は「大人になった時『ここは自分が作業したんだよ』と言えるよう、楽しく、最高の物をつくってください」と子供たちに語りか掛け、一生懸命に手を動かす姿に目を細めていた。
同市の小舟渡地区子供会の友人と一緒に参加した君塚友俐さん(花巻2年)は「コンクリートを入れるのは少し難しかったけれど、自分が作った物を人に見てもらえるのがうれしい」と自分の仕事が観光客の目を楽しませることを楽しみにしていた。