北上・西和賀

「三番庭の狂い」堂々と わんぱく講座鬼剣舞体験 受講生が成果披露【北上】

発表で堂々とした演舞を見せるわんぱく講座の受講生

 北上市立鬼の館(島津秀仁館長)の夏期鬼っこわんぱく講座「鬼剣舞体験」の最終回は14日、同市和賀町岩崎の同館で開かれ、子供たちが元気いっぱいに躍動し、練習の成果を発表した。

 同講座は7月15日に始まり、北上、花巻、奥州各市の4歳から小学5年生まで計16人が受講。今月12日まで計5回にわたり、岩崎鬼剣舞保存会会員から扇の持ち方や足の運び方、所作の基本などを学んだ。

 14日は春田打、岩崎鬼剣舞の芸能公演に合わせて発表し、受講生14人が出演。父母や一般来場者170人余りを前に、練習してきた「三番庭の狂い」を踊った。

 子供たちは太鼓や笛、かねに合わせ、扇を手に堂々と演舞し、父母や来場者からは大きな拍手が送られた。

 受講生を代表し、小松拓海君(奥州市立南都田小3年)が島津館長から修了証を受領。平渕紬希さん(和賀東小2年)が「簡単そうに見えて、とても難しかった。足の動かし方や体の向きを覚えるのが大変だったけど、練習は楽しかった。保存会の方々、ありがとうございました」とお礼を述べた。

 島津館長は「練習を積み重ね、見事にやり遂げた。素晴らしい踊りだった」と評価。指導に当たった岩崎鬼剣舞保存会の及川仁一さん(43)は「みんな自主練習も頑張り、教えがいがあった。大人になっても鬼剣舞を続けてほしい」とエールを送っていた。

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