ピーマン 出荷最盛期 JA岩手ふるさと 盆中も作業で大忙し【奥州】
全国有数のピーマン産地で知られるJA岩手ふるさとの2017年産の出荷が最盛期を迎え、職員らが選果や箱詰め作業に追われている。8月に入ってから天候不順のため出荷量が減少気味だが、夏野菜を代表するピーマンの一年で最も多忙な作業が続いている。
同JA園芸課によると、今年産の集荷は5月中旬に始まり、好天に恵まれた7月は露地栽培を中心にまとまった収量を出荷。日量最大25トンと好調な出荷に支えられたが、今月に入ってからは、その反動もあって、出荷量は若干落ちている。
奥州市胆沢区小山の同JA中央野菜集出荷場では、今月に入り1日8トン前後を出荷。盆に入っても生産者から運び込まれた大量のピーマンが独特の香りを放ちながらベルトコンベヤーで運ばれ、自動で袋詰めされた後、パートらの手で箱詰めされる。トラックに積み込まれ、関東などに出荷されている。
同園芸課では「夏の最盛期は職員とパート合わせ16人ほどが働き、今月末ごろまで続く見通し。天候不順で出荷量が落ちたが、再び盛り返すだろう。病害虫に注意を払いながら管理し、安定した出荷を心掛けたい」としている。
管内のピーマン生産者は胆沢区を中心とした約300人で、栽培面積はハウス・露地合わせ31ヘクタール。同JAは年間の生産量2000トン、販売額7億円を当面の目標に掲げ、東北一の産地を目指している。