奥州・金ケ崎

スパコン アテルイ“見納め” あす銀河フェスタ VLBI観測所、奥州宇宙遊学館 施設内覧、マルシェも

19日に奥州市で開催されるいわて銀河フェスタ2017のPRチラシ

 いわて銀河フェスタ2017は19日、奥州市水沢区星ガ丘町の国立天文台水沢VLBI観測所、奥州宇宙遊学館で開かれる。20メートル電波望遠鏡とスーパーコンピューター「アテルイ」の見学ツアー、宇宙や星に関するクラフトを集めたマルシェなど多彩な催しを繰り広げる。入場無料。

 銀河フェスタは、同観測所と同市、NPO法人イーハトーブ宇宙実践センター・奥州宇宙遊学館で組織する実行委員会が主催。天文台の特別公開と遊学館の無料開放を合わせた年1回のイベントで、今年のテーマは「惑星と生命を探る-宇宙に仲間をみつけよう!」。

 当日は午前10時から午後8時30分までで、同観測所の電波望遠鏡、VERA運用室・相関器室、スパコン・アテルイなどの見学・内覧ツアーをはじめ、4次元デジタル宇宙ビューワーを使ったバーチャルリアリティー体験などを実施。このうちスパコン・アテルイは、17年度で運用期限の最終年を迎えているため見学できるのは今回で最後となる。

 ほかに木村榮(ひさし)記念館ツアーやZ星研究調査隊の研究発表、自転車発電体験、ペットボトルロケット体験、和紙づくり体験、クイズラリー、4次元デジタル宇宙シアターの上映などが行われ、県南広域振興局主催の国際リニアコライダー(ILC)小学生向けサイエンス教室も開かれる。

 研究者による講演会は奥州宇宙遊学館で開催。同観測所の本間希樹所長が「電波望遠鏡でせまる巨大ブラックホールの姿」(午前11時)、国立天文台RISE月惑星探査検討室の並木則行室長が「太陽系内の生命を探して」(午後3時30分)、自然科学研究機構アストロバイオロジーセンターの田村元秀センター長が「第二の地球に生命を探す」(4時30分)と題して講演する。

 7時からは恒例の星空観察会も予定している。問い合わせは奥州宇宙遊学館=0197(24)2020=へ。

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