北上・西和賀

犬猫と快適な共存実現へ ボランティア団体発足 北のしっぽ 保護活動や飼い方指導【北上】

シェルターで保護猫を世話する蔵田さん

 

27日、初の譲渡会

 北上市に8月、犬猫との快適な共存を目指すボランティア団体「北のしっぽ」が発足した。保護活動や正しい飼い方・付き合い方の啓発などを通し、殺処分ゼロを目指す。27日には、発足後初の保護猫譲渡会を同市本通りのコミニティーサロンきずなで開く。

 代表の主婦蔵田玲理さん(50)=同市立花=は、10年ほど前から個人で活動。県南を中心に協力者数人と犬猫の保護や避妊・去勢手術を推進し、市内の借地に猫の保護シェルターを整備してきた。

 北のしっぽは動物愛護を活動の一つに掲げる同市のNPO法人日本地域振興ネット協会(佐藤基理事長)と連携して設立。きっかけとなったのは、任意団体「チャゲネコ北上」として同協会と7月に開いた保護猫カフェ&譲渡会。市内外からたくさんの人が来場し反響を得て、活動の発信がより多くの動物の安全な生活につながると考えた。

 活動は地域猫に関わる内容が多いが、犬猫を問わず無責任な飼育や餌やりで数が増えたことによる近所とのトラブル、虐待などにも出合う。今後は高齢化でペットの世話が難しくなるケースも想定される。保護や里親希望者との情報交換・相談は同協会が窓口となるが、蔵田さんは「活動には預かり手を含めさらに人手が欲しい」と語る。

 譲渡会は27日午前11時からで、今後は定期化していく考え。蔵田さんは「まずは数を増やさないこと。それでも生まれてしまった子猫を助けたいからこその譲渡会。相談会を兼ね、保護のための捕獲の方法、必要な手術など正しい飼い方を伝える。気軽にペットの話ができる環境にしたい」と願う。

 活動についての問い合わせや相談は同協会=0197(72)6110=へ。

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