一関・平泉

絆の炎、赤々と 萩荘野焼まつり40回 午後火入れ復活【一関】

尾花が森キャンプ場で始まった第40回萩荘野焼まつり

 第40回萩荘野焼(のやき)まつり(実行委主催)は19日、一関市萩荘の尾花が森キャンプ場で始まった。開会行事に続いて火入れが行われ、参加者が燃え上がる炎を見詰めながら作品の完成を待ちわびた。

 市内外の出品者120人から約400点が寄せられた。メインの火入れは実行委員らの高齢化などにより2013年から午前中に行われていたが、40回の節目に「原点に戻ろう」と今回から再び午後に実施した。

 窯は周囲を木の板で囲む新しい方式を取り入れ、萩荘中学校の生徒たちが種火を窯に点火。参加者は「いい作品ができますように」と願いを込めながらまきをくべていた。雨の影響で鶏舞などのイベントは中止になったが、会場でバーベキューが行われ、和気あいあいとした雰囲気で食事を楽しんだ。

 20日は午前7時ごろから窯出しをし、陶芸家・北澤与志夫特別審査委員長による審査などが順次行われる。

 北澤特別審査委員長は「雨は降ったが、途中でやんでくれて良かった。野焼まつりに携わると、地域の絆の深さを感じる。いい作品に仕上がってほしい」と話していた。

 同まつりを主管する萩荘文化協会の千葉泰男会長は「台風の中で野焼きをしたことなど、40年間のいろいろな出来事を思い出した。地元の子供たちにも素晴らしさを伝え、今後も末永く続くまつりにしていきたい」と話していた。

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