読んだ猫本通帳に記録 50部、期間限定交付 胆沢図書館【奥州】
奥州市胆沢区南都田の胆沢図書館(藤田司館長)は、市内初となる読書通帳を導入した。館内の常設コーナー「猫ノ図書館」の蔵書を対象に、9月末までの期間限定交付。読書実績を“記帳”でき、同館では「猫本をきっかけに違う本にも目を向けてもらい、市民の読書意欲向上につなげたい」としている。
読書推進を狙いにした取り組みで、希望した来館者に交付する。同コーナーの約800冊の中から気に入った猫本を借り、タイトルや著者、感想などを30冊まで記帳可能。期間内に満了すると、ねこ館長・むぎから記念の賞状が贈られる。
通帳の表紙を飾るのは、猫漫画家・くまくら珠美さんが描いた猫嬰児籠(えじこ)に入ったむぎのイラスト。裏面にはむぎの写真が印刷され、「大丈夫、本がある。」のコメントを添えた。
50部作製し、なくなり次第交付終了。担当の渡辺貴子主任司書は「読んだ本を記録することで『もっといろんな本の世界に触れたい』と思ってもらえれば。通帳の残り部数は少なくなってきているので、興味のある方はお早めに」と話している。