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障害者の感性 光放つ いわて・きららアート協会 設立20年で展示

23日始まった障害者の芸術作品が光る「きらら20年展」

 障害を持つ人の芸術支援活動を展開する「いわて・きららアート協会」(上田初子会長)による協会設立20年を記念した展示が23日、盛岡市の県民会館で始まった。同協会主催の公募展で過去に入賞した作品約160点が展示され、訪れた人たちに感性ほとばしる作品が光を放っている。27日まで。

 同協会は、障害者の芸術表現活動を支援しようと、障害者福祉施設、特別支援学校の関係者や当事者の保護者らで1997年に設立。98年から障害者の作品を公募し展示する企画を毎年開催している。現在の会員は約70の個人・団体。

 「きらら20年展」と題して今展示は、公募展「いわて・きららアート・コレクション」の2008年(第11回)~17年(第20回)の過去10年間の入賞作品の中から、絵画や陶芸、織物など多彩な作品が展示されており、公募展とともに協会の歩みを伝えている。

 段ボールで製作した造形やカラフルな色彩で絵を施したオルガン、身近なロゴマークを集めて描いた絵など目を引く作品が多く、訪れた人たちは1点1点興味深げに見入っている。

 上田会長は「当事者の感性を生かす活動を続けてきて公募展の出品数は年々増えており、最近では来場者が1500人とファンも増え熱気がある。自分の良いところを発揮する場という意識が出て、当事者が地域で生活する上での自信につながり、生きがいとなっている」と活動の成果を話す。

 開催時間は午前10時~午後5時(最終日は午後3時30分)。

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