県内外

県産品 全国にPR いわて食の大商談会 県内100業者が売り込み

盛岡市内で開催されたいわて食の大商談会2017でバイヤーらに門崎めだか米などをPRする門崎ファームの関係者

 岩手の食を県内外に広く発信する「いわて食の大商談会2017」は23日、盛岡市内のホテルで開かれた。県や岩手県産が開催している県内最大規模の商談会で、食品製造・加工メーカー、農林漁業者など県内約100の業者が県内外から足を運んだバイヤーにそれぞれ自慢の商品を売り込み販路拡大につなげた。

 オープニングセレモニーであいさつに立った達増拓也知事は「安全・安心な県産の食品や産地の魅力を積極的にPRしたい。参加バイヤーの皆さんと岩手県が強い絆で結ばれ、全国の消費者に岩手の恵みをお届けすることができるように期待したい」と呼び掛けた。

 今年は県内外の食品加工メーカーや小売・流通企業、外食産業のバイヤーら約150社・371人が来場。出展者がブースごとに陳列したコメやみそ、しょうゆ、菓子、漬物、そば、海産物などを見て回り、担当者から説明を聞きながら試食や試飲をしたり、商品を写真に収めたりしていた。

 メダカやホタルを守りながら環境保全型農業を実践する一関市川崎町の農事組合法人門崎ファーム(藤江修組合長)は今回が初の出展で、同町門崎産の「門崎めだか米」「門崎ホタル米」をはじめ、吟ぎんがを使って仕込んだ日本酒「純米酒 玄会」を出展。3月に東京で開かれた商談会を機に都内のホテルにめだか米の提供が実現したこともあり、鈴木勝司副組合長は「減農薬と水にはこだわりを持ってやっている。食とともに環境を守っている取り組みを知ってもらえれば」とバイヤーの反応に期待した。

 東日本大震災の津波で被災し一関市藤沢町に一関工場を再建、復興を目指している丸光製麺(熊谷茂代表取締役)は、定番商品の「生ラーメン」「天ぷらそば」などのほか、こだわりの「気仙沼海鮮ふかひれ生ラーメン」や「気仙沼ふかひれ姿煮ラーメン」を出展。熊谷敬子専務取締役は「地元(気仙沼)の売り上げが戻らないので、厳しい状況は続いている。こうした商談会への出展などで商品を知ってもらいながら地道に頑張っていきたい」と語っていた。

 いわて食の大商談会は県と岩手県産のほか、岩手銀行、東北銀行、北日本銀行、日本政策金融公庫盛岡支店、JA県信連、盛岡信用金庫、いわて産業振興センターが主催し、県産品のPRと販路開拓・拡大の支援などを目的に開催している。

地域の記事をもっと読む

県内外
2024年4月25日付
県内外
2024年4月25日付
県内外
2024年4月25日付
県内外
2024年4月25日付