県内外

災害時の対応確認 3市町で県総合訓練 外国人への情報伝達も【岩手】

外国人被災者への対応に当たる盛岡南高校生ら(右)

 県総合防災訓練は26日、盛岡、紫波、矢巾の3市町で開催され、97機関から約5000人が参加し、大規模災害を想定したさまざまな訓練に取り組んだ。今回初めて、避難所に避難してきた外国人被災者を想定した対応訓練も行われ、地元の高校生や関係者が対応方法や配慮すべき点などを学んだ。

 25日は大雨の対応により、盛岡市で予定されていた災害対策本部移転訓練などが中止となった。

 訓練は台風の接近による大雨で、盛岡地域に大雨警報などが発表されたほか、北上川で外水氾濫が発生したなどの想定で、住民避難や救助活動などが展開された。県が新たに設置した市町村の避難勧告発令を支援する「県風水害対策支援チーム」の訓練も初めて行われた。

 外国人避難訓練では、県内在住の外国人12人をはじめ、県国際交流協会、同協会が認定する「いわて災害時多言語サポーター」や盛岡南高校生らが参加。同校体育館を避難所と想定し、避難してくる外国人被災者への対応方法などを学んだ。参加した外国人から「飲み水はどこ」、「近くのコンビニはどこにある」などの英語の質問を受けた生徒たちは、簡単な英語や身ぶり手ぶりを交えて丁寧に説明していた。

 実際に対応した因幡美優さん(盛岡南高1年)は「分からない英単語が多くて難しかった。今回はグループで対応したが、これからは1人でも対応できるようにしたい」と話していた。同協会の大山美和主任は「相手が何の情報を必要としているのか的確に把握してしっかりと伝える必要がある」としていた。

 訓練終了後、報道陣の取材に応じた達増拓也知事は「東日本大震災以降訓練をレベルアップしてきたが、住民の防災意識の高まりを感じた。実際の災害の経験や教訓を生かして、これからも現実的で効果のある訓練を展開してきたい」と述べた。外国人避難訓練については「きちんと対応できていると感じた。地域の異文化共生力の基礎力が高まっている中で、いざというときにしっかりと対応できるようにすることで、さらに国際化やインバウンド振興にも役立つ」と講評した。

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