北上・西和賀

「巨木の会」結成15年歩み一冊に 節目の機関誌発刊 震災復興支援活動も【北上】

15周年記念誌「姥杉」第15号を手にする平賀会長

 北上市を拠点に名木探訪や樹木の保全などに取り組む「きたかみ巨木の会」(平賀昭士会長、会員61人)は、同会の機関誌「姥(うば)杉」第15号を発刊した。結成15周年記念誌と銘打ち2016年度の活動に加え、他団体との交流を通じた東日本大震災復興支援などこれまでの活動も紹介している。

 同会は01年5月に結成、昨年15周年を迎えた。第15号では、平賀会長のあいさつと岩手南部森林管理署、市、市議会、市教委などの関係機関や地元県議、市議ら15人の寄稿を掲載。

 これまでの歩みとして地元の子供会や自治会と合同の植樹活動をはじめ、大船渡市、秋田県横手市の団体との三大巨木ネットワークを縁に、東日本大震災復興支援として取り組む秀衡街道沿いにイチョウを植樹する活動「黄金の郷づくり」などを取り上げた。

 節目を迎えた昨年度の活動では、愛宕山のヤマザクラ保全(4月)、巨木歴史文化ふれあいツアー(6月)、巨木写真展(12月)、市議との交流会(同)などを収録。表紙には仙人峠(北上市和賀町)にある推定樹齢900年の姥杉の探訪会(5月)で撮影した集合写真を載せた。

 第15号はA4判178ページ。200冊作製し、会員や関係者のほか市内の公共施設に配布した。

 平賀会長は、「植樹を通じた環境保全や震災復興支援活動など、これまでの取り組みを記録している。記念誌を通じて、15年の活動に理解を深めてもらいたい」と話した。

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