北上・西和賀

がん患者支援へ理解を 北上 リレーウオークで訴え

がん患者支援チャリティー活動でみちのく民俗村内をリレーウオークする参加者ら

 がん征圧・患者支援チャリティー活動「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2017きたかみ みんなで歩こう民俗村リレーウォーク」(日本対がん協会、実行委主催、岩手日日新聞社など後援)は2日、北上市立花のみちのく民俗村で始まった。市民らが施設内を歩いてがん患者とその家族を支援し、がんと向き合い住みよい地域社会を目指すことを訴えた。

 リレー・フォー・ライフは1985年に米国で始まった慈善活動。同市では初の開催で、3日正午までリレーウオークを繰り広げる。

 開会式には市民や支援団体などの関係者約260人が参加。髙橋寛美実行委員長が「2人に1人ががんになる時代といわれている。安心して暮らせる地域づくりへ、がんと向き合い共に語り合う2日間としたい」と参加を呼び掛け、来賓の髙橋敏彦市長と根本薫北上医師会長が賛意を示した。

 北上合唱アカデミーの歌に続き、参加者がリレーウオークを開始。施設内に設けられた1周約260メートルのコースを歩いた。コース両脇には発光ダイオード(LED)のライトが入った紙袋型のルミナリエ約800個を設置。袋には「涙がでるのは生きているから」「きっと明日は輝いている」など患者や支援者らのメッセージが書かれ、参加者はルミナリエを見ながらそれぞれの思いを抱き歩いていた。

 自営業の遠藤哲也さん(47)=同市花園町=は「活動の趣旨を聞いて素晴らしいことと思い参加した」、妻の修子さん(54)は「メッセージには切実な内容や前向きなことが書かれてあった。できる範囲でこれからも応援したい」と話していた。

 同日は、がんをテーマにした医療講演や座談会も開かれた。髙橋委員長は「たくさんの人が参加してくれた。がん患者が安心して暮らせる地域社会をつくるためにも、多くの人にこの活動に関心を持ってほしい」と期待を込めた。

 3日は合唱や医療講演終了後、午前11時30分から閉会式が行われる。

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