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活性化 若者視点で 盛岡で交流イベント 知事交え未来像探る【岩手】

若者代表と達増知事のトークセッションが行われたいわて若者会議

 若者の交流イベント「いわて若者会議」(県主催)は3日、盛岡市のななっくで開かれた。若者関係団体などが活動成果を展示などで紹介したほか、若者代表と達増拓也知事によるトークセッションなども行われ、参加者は若者視点で岩手の魅力発信と地域活性化につながる今後の活動方向などを探った。

 幅広い分野で活躍する若者が交流や意見交換することで、本県の盛り上げにつなげようと、2013年度にスタート。

 5回目となる今回は、「よりよい岩手の未来を創る」をテーマに、川島佳輔氏(コカゲスタジオ代表取締役)=奥州市=、手塚さや香氏(釜援隊)=釜石市=、佐藤柊平氏(一関平泉インアウトバウンド推進協議会ディレクター)=一関市=の3人が、自らの活動を通じて本県に人を呼び込むためのアイデアなどをプレゼンテーションし、達増知事とトークセッションした。

 この中で、川島氏は、建物をリノベーションして奥州市にカフェを併設した託児所をオープンさせるまでのいきさつを紹介。「古民家や空き家を使ったリノベーションは全国で行われているが、リノベーションとは昔の背景を生かしながら新しい空間をつくり上げること。公共の遊休施設をもっと活用できたり、暮らしを豊かにするお店が増えたりすれば岩手はもっと楽しくなると思うので、仲間を募ってお店づくりをしたい」と意欲を示した。

 また、佐藤氏は「住民が地域を楽しみ、幸せを実感できる状態を自分たちの手でつくり出すことが大事。岩手に何らかのゆかりのある人や団体などをしっかりとつないで地域の魅力を磨くことで、価値を上乗せすることが重要だ」と強調した。

 このほか、専門学校や地域づくり団体などの11団体が、取り組み内容を紹介するブースを設け、活動成果などについて来場者と意見交換した。県庁若手職員グループによる「岩手のリスクとチャンス」を研究テーマとした職員ゼミの中間発表も行われた。

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