一関・平泉

カスリン、アイオン台風70年 教訓と気象動向学び未来の水防災考える 9日、一関でフォーラム

基調講演 パネルディスカッション 

 1947、48年のカスリン、アイオン両台風の水害から70年を迎えることにちなみ、「水防災フォーラム」(国土交通省岩手河川事務所、県、一関市、一関商工会議所、北上川「流域圏」フォーラム実行委員会共催、岩手日日新聞社など後援)は、9日に一関市大手町の一関文化センターで開かれる。基調講演、パネルディスカッションなどを通じて、防災を考える機会とする。

◇   ◇

 一関市を中心に甚大な被害をもたらしたカスリン台風から今年で70年の節目を迎えることに加え、短時間、局所的な豪雨などによる被害が全国的に増える中、水災害の教訓と近年の気象状況などに理解を深め、地域の未来のために安全を守る「水防災」を考えることを狙いに開催される。

 当日は、作家で土木史研究家の高崎哲郎氏が「カスリン・アイオン台風70年に思う」、気象予報士・防災士の大隅智子氏が「増え続ける台風・大雨災害と最新の防災情報について-自分の命は自分で守る」と題してそれぞれ基調講演する。

 パネルディスカッションは「『水防災意識社会』の再構築を考える」をテーマに行われ、岩手大名誉教授の平山健一氏がコーディネーター、一関商工会議所会頭の佐藤晄僖氏、中里まちづくり協議会長の辻山慶治氏、大隅氏、県河川港湾担当技監の八重樫弘明氏、岩手河川国道事務所長の清水晃氏がパネリストを務める。

 このほか舞川鹿子躍(ししおどり)、一関市消防団纏(まとい)組によるアトラクションや2016年度「土砂災害防止に関する作文」入賞作品発表会、アイオン台風で一関市から宮城県登米市までの北上川を38キロ流された千葉貞子さん(一関市宮前町)による体験談発表も行われる。会場では一関市の滝沢小学校の学習展示をはじめ、防災に関するさまざまなパネル、写真が展示される。

 時間はアトラクションが午前10時、作文発表会、体験談発表は11時、基調講演は午後1時、パネルディスカッションは3時15分からの予定。

 入場無料。当日は市役所から会場まで無料シャトルバスが運行される。問い合わせは市治水河川課=0191(21)8501=か、岩手河川国道事務所調査第1課=019(624)3166=へ。

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