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昨年度218億円黒字 県一般会計決算見込み 歳入歳出2年ぶり減【岩手】

 県は、2016年度の一般会計決算見込みをまとめた。歳入は前年度比0・2%減の1兆1452億2900万円、歳出は同0・7%減の1兆287億5800万円といずれも2年ぶりに減少した。歳入歳出の差引額から、翌年度繰り越し事業を差し引いた実質収支は、同14・1%減の218億3200万円の黒字となった。

 歳入は、基金繰り入れ金や消費税収入が減ったほか、東京電力福島第1原発事故の損害賠償金などの減少が影響した。一方で、地方交付税3100億円(前年度比113億円増)、繰越金1113億円(同67億円増)、県税1333億円(同54億円増)はいずれも増加。特にも県税は事業税や地方消費税が増えたことにより5年連続で増加した。

 歳出は公債費、労働費、災害復旧費の減少などにより前年度比78億円減。土木費は直轄道路事業負担金などが増えたことにより1663億円(同139億円増)となったほか、民生費971億円(同59億円増)、衛生費290億円(同28億円増)も増加した。

 歳入から歳出を差し引いた決算収支は、前年度比4・7%増の1164億7100万円の黒字。実質収支から前年度の実質収支額を差し引いた単年度収支額は、36億円の赤字となった。

 翌年度への繰越額は台風10号の復旧・復興などの影響で同32・3%増の2824億1800万円。東日本大震災以降6年連続の2000億円台となった。内訳は災害復旧費1260億円、土木費1079億円、農林水産業費381億円など。

 自主財源は5287億円(同133億円減)、依存財源は6165億円(同107億円増)。構成比率は自主財源46・2%、依存財源53・8%で、自主財源の割合は前年度より減少したが、5年連続で40%台となった。

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