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女性活躍へ独自制度 知事が企業認定、来月施行【岩手】

「いわて女性活躍企業認定制度」のシンボルマーク

 県は11日、女性の活躍推進に取り組む県内企業を知事が認定する独自の「いわて女性活躍企業認定制度」を創設したことを明らかにした。国が実施している女性活躍推進法に基づく「えるぼし認定」につながるよう企業の取り組みを推進。女性が活躍できる企業ごとの一般事業主行動計画の策定などの普及に努め、女性活躍の促進を図る。同制度の施行は10月1日。

 県が、11日に盛岡市内で開かれた「いわて女性の活躍促進連携会議」で、同制度の概要を示した。

 認定基準は2段階に設定。第1段階の認定要件は▽女性の活躍推進に向けて経営トップが取り組み方針を従業員に宣言している▽県主催の女性活躍関連セミナーへの参加▽女性社員・管理職を対象にしたキャリア形成につながる研修の実施―としている。

 第2段階は、第1段階の認定要件に加え▽女性が少なかった職務への女性配置増▽女性管理職の人数増▽女性活躍推進法に基づく「一般事業主行動計画」を策定し岩手労働局への提出―を設けている。

 同行動計画は労働者301人以上の企業は策定と届出が義務化されている一方、300人以下の企業は努力義務となっている。本県では従業員300人以下の中小企業が多いことなどを受け、同行動計画の策定を含めた女性活躍に積極的に取り組むため、県が独自に認定制度を設けた。

 国のえるぼし認定は女性活躍推進法に基づき、女性の活躍推進に優良な企業を厚生労働大臣が認定する制度で、採用や管理職比率などの認定基準を設けており、基準を満たす項目数に応じて“一つ星”から“三つ星”まで3段階となっている。

 県内で女性の活躍推進に取り組む企業を認定し、国の認定制度へのステップアップにつなげる。認定期間は3年間で、認定を受けた企業は、県のホームページで紹介されるほか、職業安定所の求人登録票に表示できる。今後は「いわて子育てにやさしい企業等認証制度」とともに連携してPRしていく。

 県若者女性協働推進室の高田聡青少年・男女共同参画課長は「子育てや働き方改革とともに、国の制度と連携して、県内企業の女性活躍推進を進めていきたい」としている。

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