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笑顔輝く金メダル ボルダリングユースB 伊藤選手が帰国【岩手】

スポーツクライミングの世界ユース選手権のメダルを手に笑顔を見せる伊藤ふたば選手

 スポーツクライミングの世界ユース選手権に出場した伊藤ふたば選手(盛岡市立松園中3年)は15日夜、市内で報道陣に帰国報告した。ボルダリングユースB(2002年、03年生まれ)で金メダルに輝いた喜びを語ったほか、東京五輪などの大舞台に向けてさらなる飛躍を誓った。

 伊藤選手は8月30日~今月10日にオーストリアで開かれた同選手権に出場。ボルダリングで優勝し、リード、複合でも3位に入った。初出場だった16年の前大会はボルダリング2位、リード9位だったが、好物の甘い物を我慢し、減量やトレーニングに励んできた成果が実を結び、今大会では大きく躍進。「ボルダリングで優勝できたのはとてもいい経験になった」と笑顔で振り返った。

 リードについて「以前よりも成長したなという実感がある。最後で粘って登ることができた」と手応えを語った。

 一方で、スピードは予選34位と振るわず「練習量が圧倒的に足りていない。やればやるほどタイムが良くなり、正確に登れるようになる」と課題を挙げ、「ちょっとした姿勢や重心移動についても修正し、力を付けていきたい」と意欲を見せた。

 世界大会で初めて実施された複合は、3種目を1日でこなすハードな種目。「三つやるのはかなりの疲労感があった」と苦労した様子。東京五輪の種目にも位置付けられているため、「1日で3種目やるということを普段の練習にも取り入れ、総合的な力を養っていく」と前を向いた。

 来年からはワールドカップ(W杯)への参戦も可能になり、世界を舞台に一層の活躍が期待される。「登っている姿をかっこいい、こうなりたいと思ってもらえるクライマーになり、競技の魅力をもっと広めていきたい」と夢を描いた。

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