花巻

舞い跳ね 次の10年へ 神楽の日 4団体が記念公演【花巻】

4団体による熱演が観客を魅了した「神楽の日」10周年記念公演

 花巻市大迫町に伝わる神楽3団体の月替わり公演「神楽の日」の10周年記念公演は16日、同町の大迫カントリープラザで開かれた。出演する岳神楽、大償神楽、八木巻神楽に合石神楽を加えた町内4団体が共演し、勇壮、優雅な舞で節目を盛り上げた。

 2008年から毎月第2日曜日に大迫交流活性化センターで開かれている「神楽の日」は、大迫神楽の日実行委員会(山影義一会長)が主催。ボランティアスタッフが運営を支え、これまで85回の公演で延べ約1万3000人が来場している。

 開会イベントであいさつに立った山影会長は10年の歩みを振り返り、「関東より北で、日にちを決めて神楽を見られる日はここしかないとされ、伝統芸能を絶やさないよう活動する保存会員一人ひとりには頭の下がる思い。それをたくさんの方々に見ていただきありがたい。それぞれの神社の権現様のご加護による皆さまのご健勝、ご多幸を願う」と感謝を伝えた。

 合石神楽による「三番叟(さんばそう)」で幕開けした記念公演は、八木巻神楽、大償神楽、岳神楽の順にそれぞれ3~5演目を披露し、詰め掛けたファンが屋外ステージでの熱演や夜神楽を堪能。このうち八木巻神楽は、牛若丸と天狗(てんぐ)の首領善界坊の兵法比べを演じる「鞍馬舞」などを繰り広げ、盛んな拍手が送られた。

 会場には飲食店がブースを構えたほか、県立大迫高校の生徒6人がボランティアとして運営に協力。北上市から訪れた昆千恵子さん(74)は「太鼓などの響きと足音が混ざり合うのが素晴らしい。神様が現れるような勇ましさに感動した」と話していた。

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