北上・西和賀

ブランド確立へ2年目の秋 北上で「銀河のしずく」刈取式

収穫期を迎えた銀河のしずく。髙橋市長もコンバインを操作し、黄金色に実った稲を刈り取った=19日午前、北上市稲瀬町

 県オリジナル水稲品種「銀河のしずく」の収穫作業が始まっている。19日は北上市稲瀬町の圃場(ほじょう)で市とJAいわて花巻による刈取式が行われ、髙橋敏彦市長らが黄金色に実った稲の収穫作業に当たった。稲刈りは22日ごろから本格化が見込まれており、8月の低温、日照不足の影響が懸念されるものの関係者は高値販売に期待を込めている。

 銀河のしずく本格栽培2年目となった2017年、同JA管内では花巻、北上両市合わせて約280ヘクタールを作付け。北上では昨年の25ヘクタールから5倍以上の140ヘクタールが割り当てられている。

 同市稲瀬町中谷起の菊池隆雄さん(65)の圃場1ヘクタールで行われた刈取式には同JAや県、市の関係者ら約60人が参加。髙橋市長らがコンバインを操作し、手際良く刈り取っていた。

 髙橋市長は「昨年はすっきりとした甘さでおいしいと好評で、今年は(県フラッグシップ米)金色(こんじき)の風との食べ比べも楽しみ。低温の影響を心配しているが5倍以上の作付けとなっただけに、全国の多くの皆さんに食べていただければ」と期待した。

 菊池さんは9・5ヘクタールの圃場で銀河のしずくを栽培し、16日から稲刈りに入った。「出穂期の日照不足で粒は去年より小さく、収量は落ちるのでは。玄米にしてみないと分からないが、少しでも数量が取れ高く売れてくれれば」と願っていた。

 同JAによると稲刈りは平年より4、5日遅くなるとみられ、日照不足の影響で場所によって生育状況に差があるという。

 銀河のしずくは、日本穀物検定協会の食味ランキングで2年連続特A評価を獲得。今年はいわて中央、新いわて、おおふなと、いわて花巻の4JA管内で、昨年の5倍以上の約800ヘクタールに作付面積を拡大した。

 稲刈りは22日ごろから月末にピークとなるとみられ、10月上旬の販売開始が見込まれている。

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