一関・平泉

平昌五輪へ全力 一関ゆかりのボブスレー日本代表・佐々木さん 父の実家で練習励む

父の実家を訪れている佐々木さん。平昌五輪出場に向けてトレーニングに励む

 父が一関市厳美町本寺地区出身のボブスレー男子日本代表佐々木達也さん(24)=広島市=は、2018年の平昌五輪出場を目指して奮闘している。消防士から一念発起してアスリートに転身した異色の経歴の持ち主。現在は父の実家を訪れ、練習に励む一方、間もなく始まるシーズンに向けて英気を養っており、大舞台での活躍に思いをはせている。

 佐々木さんは高校時代は陸上選手として活躍。ハードルから八種競技に転向し、競技歴3カ月で中国地方の高校記録を樹立した。卒業後は広島市消防局で消防士となり、数々の人命救助に従事。14年8月に77人が犠牲になった同市の土砂災害でも救助に当たった。仕事を続ける中、命の尊さ、はかなさを感じたことで「人生、何が起こるか分からない。死んだとしても悔いのないように」と、スポーツの世界に身を置きたいと思うようになった。

 ボブスレーは「成人からでも勝負できるように」と選んだという。日本連盟のホームページで代表のトライアウト実施を知って電話で連絡したところ、体力テストで自信があるなら受けるよう打診があり、見事に合格を勝ち取った。

 競技に専念するために退職し、アルバイトをしながらトレーニングに励んだ。14、15年と全日本選手権の男子2人乗りで連覇し、16年には日本代表Aチーム入りを果たして国際試合にも出場。身長181センチ、体重102キロと恵まれた体格を生かして2人乗り後方のブレーカーを務め、ライバルとしのぎを削っている。

 「スリルがあって楽しい」とボブスレーの魅力を語りながらも、国際試合では海外選手との差を実感し、さらなるレベルアップを目指して連日2~3時間の筋力トレーニングやランニングに取り組む。

 一関には子供の頃から2年に1回程度訪れており「一関のコメを食べてここまで大きく成長した」とにっこり。今回は2年ぶりに25日から滞在している。一関運動公園などでトレーニングを積む傍ら28日には本寺小、中学校での講演会も予定している。

 「憧れの舞台」という五輪は、国際連盟主催の大会で獲得した点数に応じて出場権が与えられるため、11月からのシーズンで結果を出すことが重要となる。祖母の多恵子さん(78)は「心配だが五輪に出られればうれしい」とエールを送る。

 佐々木さんは「やるしかない。諦めたら終わり。試合で一本に全力を出せるかどうかなので、日々努力したい」と不退転の覚悟でトレーニングに励む。

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