一関・平泉

モクズガニ増殖期待 砂鉄川漁協 放流3年、継続で成果【一関】

モクズガニの増殖を願い稚ガニを放流する漁協役員=一関市東山町長坂の砂鉄川

 砂鉄川漁協(松岡俊太郎組合長)は19日、一関市内を流れる砂鉄川にモクズガニの稚ガニ約3500匹を放流し、モクズガニの増殖とともに河川環境の保全を願った。

 放流したのは、同市川崎町のNPO法人北上川流域河川生態系保全協会(伊藤靖一理事長)が飼育した稚ガニで、5月にふ化した後、町内の中間飼育場「官紅カニハウス」で育ててきた。

 同日は漁協の役員らが同市大東町摺沢、同市東山町長坂の2カ所に、甲羅の大きさが2センチほどに育った稚ガニを放した。稚ガニは3、4年たつと海へ下り、産卵するという。

 同協会は今年、約1万匹の稚ガニを養殖。小学生や保育園児の協力で、砂鉄川に注ぐ川崎町内の川に約1500匹を放流している。

 砂鉄川漁協による放流は3年目。組合員らは「モクズガニの漁は川を下る時に籠で捕まえる。放流から3年がたち、漁に弾みがつく」と期待を寄せていた。

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